磯子警察署(中村高久署長)は12月3日と4日、磯子区の特別養護老人ホーム中原苑で防犯講話を行った。
同所を運営する社会福祉法人磯子コスモス福祉会の鈴木秀雄理事長からの依頼で職員向けに企画され、両日合わせて約50人が参加。同署の山口勉副署長らが「闇バイト」と「特殊詐欺」をテーマに区内の実情や被害状況などを伝えた。
闇バイトは、SNS上で「簡単」「高額収入」といった言葉で募集をかける事例が多数確認されている。応募時に身分証明書の提示を求められて個人情報を犯行グループへ渡してしまう場合も多く、応募者は特殊詐欺の受け子や強盗などの実行役として犯罪に加担させられてしまう上、個人情報をもとに脅されて抜け出せなくなってしまうことも多いという。同署の担当者らはこうした事例を示しながら、「犯罪の入り口になっているのが闇バイト。1件やってすぐ抜けられるだろうと思わないで」と注意を呼び掛けた。鈴木理事長は「実際の現場で見ている警察の人たちから話を聞くことが重要。聞いた内容を職員たちが周囲の方々にも伝えてくれれば」と話した。
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