新たに上笹下連合自治町内会の会長に就任した 田邊 実さん 磯子区上中里町在住 63歳
為せば成るの精神で
○…副会長として6年間、前会長を支え今年5月から会長に就任した。「とにかく会合などが多くて忙しい」と苦笑いを浮かべるが「会員の皆さんがすごく協力的なので助かっています」。高齢化が進む地域での課題を受け、10月中旬から移動販売のトライアルも始まる予定だ。「地域の皆さんがより住みやすい街になるように一丸となって取り組んでいきたい」と決意を語る。
○…上中里町の出身で杉田小学校、浜中学校の卒業生。中学の担任が顧問で「竹刀を握ってみないか」と誘われ剣道部へ。入部半年で区の個人戦で2位となり「頑張れば結果が出るんだ」と虜に。中学3年では団体戦で県2位に貢献した。4段まで昇進し大学まで剣道の道を歩んだ。「礼に始まり礼に終わる礼儀の大切さや精神的な辛抱強さを剣道で学んだ」。為せば成るの精神が磨かれた。
○…「剣道を思う存分やらせてもらったので今度は自分が両親を支えたい」と、旅行会社に勤めていた35歳の時、母親の病気を機に農家を継ぐことに。「大事に育てればそのまま野菜に反映されるのが農業の魅力」。トマト、キュウリなどを栽培し週1回朝市でも販売する。「対面販売を通して皆さんに支えられていると感じますね。恩返しの意味も含めて地域活動を頑張りたい」
○…保健活動推進員や自治会の副会長を務め地域活動に尽力する祖父や父親の姿を間近で見てきた。「自分も引き継いで地域の力になりたい」と約15年前に上中里町内会の副会長に。子どもたちにも積極的に行事に参加してほしいと、会長として3年前に手作りの子ども神輿製作を企画。神輿を担ぐ子どもたちの姿は夏祭りの風物詩となった。「子どもから高齢者まで幅広い世代が活性できる街になればうれしい」
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