横浜市内各地で、黄葉シーズンを前に樹木の葉が枯れたり、落ちたりする被害が広がっている。10月1日未明の台風24号による強風で巻き上げられた海水が葉に吹き付けられたためと見られる。
例年であれば、黄金色のイチョウが道を彩る金沢区の並木から柴町へと続く道。だが、今年は葉が茶色く枯れ、すでに落葉している樹木が目立つ。
原因とされるのは強風をともなって上陸した台風24号だ。関東でも最大瞬間風速45mを記録したその強風で海水が巻き上げられ、樹木に塩害をもたらしたと考えられる。金沢土木事務所によると、沿岸部だけでなく区内各所で塩害とみられる樹木が散見できたが、被害の全容は把握していないという。
小高い丘の上に位置する岡村公園(磯子区)。テニスコート脇のイチョウは強風が吹きつけたとみられる側の葉が茶色に変色し枯れた。同公園の清水るみ所長は、「イチョウの黄葉を毎年楽しみにしている方は多いが、今年は期待できそうにない」と残念そうに話す。サクラや皇帝ダリアなどの落葉樹だけでなく、塩害に比較的強いとされる常緑樹も、台風の翌日から変色しチリチリになり始めたという。被害は公園内のおよそ3割とも。「これだけの規模の被害は珍しい。(塩分を洗い流す)葉水で予防できるレベルではなかった」と話す。
市内の黄葉シーズンは10月下旬からだが、風下にあった樹木や遮蔽物で直接風があたらなかった樹木をのぞき、例年のような色を見るのは難しそうだ。来年、新しい葉に生え変われば、例年通りの黄葉が見られるという。
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