横浜市の職住近接モデル創設に向けた取り組みが金沢区内で進んでいる。11月19日から4日間は、地域と地元企業の交流イベントを並木ラボで開催。就労応援セミナーや求人情報コーナーのモデル設置などが行われ、親子連れを中心にのべ約140組が来場した。
市は3年前から金沢区並木地区の働きたい女性とLINKAI横浜金沢(金沢臨海部産業地域)の企業をつなげる試みを実施。企業を巡るバスツアーや就労支援セミナーを行ってきた。
今回の交流イベントは、今年7月に移転リニューアルした金沢シーサイド名店会内の並木ラボで開催された。入口横に、求人票ボードをモデル設置し、実際に人材を募集している13社24件の求人を貼りだした。ボード横にはLINKAI横浜金沢の地図を貼り、求人企業の場所が一目でわかるようにした。
鳥浜町周辺の企業から成る金沢団地協同組合の事務局長・国場幸高さんは、「すぐに働き手が来るとは思っていないが、近隣にLINKAIがあることを知ってもらう第一歩になるのでは」と話す。1、2年後に人が集まる仕組み作りができればと期待をよせる。
求人情報コーナーは、求人票の項目などを再度検討した上で、来年1月上旬から3月31日まで施行実施される。
「近隣企業は魅力的」
地元企業との座談会に参加した富岡東在住の30代の女性は、「面接ではないので、ざっくばらんに質問が聞きやすく、企業の本音が聞けた」と話す。「子どもが小さいので緊急時に帰宅しやすい近隣企業は魅力的。自分のまわりにも働きたくても働けないママが沢山いるので、いい取り組みだと思う」と興味を見せた。
一方、地元企業の藤森工業(幸浦)は、「やる以上は、会社として実りあるものにしたい」とパート3人相当を採用することを社内稟議で通した上で座談会に臨んだ。「(26日現在で)まだ応募はないが、期待して待ちたい。横浜市のこうした取り組みはありがたい。人材不足に対し、考えるきっかけを与えてくれた」と担当者は話した。
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