横浜市立大学齊藤広子ゼミの学生が金沢区瀬戸にある空き家を、リノベーションし、地域住民と交流できる空間に仕上げた。2月15日には「空き家”DIY”まちづくりプロジェクト」のオープニングイベントを開催。地域住民ら約50人が参加した。今後は週2回、空き家相談室として活用していく考えだ。
舞台となったのは同大学から徒歩2分で、京急線金沢八景駅近くに位置する空き家だ。築40〜50年の木造平屋2Kで、広さは約14坪。賃貸物件として使われていたが、借主が引っ越したため、空き家になっていたという。
「空き家を使いませんか」という打診があったのは7月。しかし使える費用は30万円で、DIYできる期間は2カ月という制約に、プロジェクトリーダーを務める武子雛代さん(3年)は「文系女子でも本当にできるかな?」と悩んだという。
それでも「誰も挑戦したことがないことをしたい」とDIYを決意。建築家のアドバイスを受けながら12月から1月にかけて、使い慣れない丸鋸やチェーンソーを使い、床の張り替えや壁の塗装などに取り組んだ。当初、解体しようと考えていた押入れは、骨組みを残しディスプレイスペースに。また玄関とキッチンの床を撤去して土間にする予定だったが、床をはがすと基礎があったため、急きょ計画を変更するアクシデントもあった。「学生の”やりたい”という本気の気持ちが伝わってきて、応援したくなった」と物件オーナーの佐野玲子さん。地域の人と学生が顔見知りになれるような場所になればと願う。
学生の特技生かし
2、3月は火曜と土曜の正午から午後4時までを開館。学生が交代で常駐し、空き家相談だけでなく地域交流をしていきたい考えだ。武子さんは、「携帯や英語など学生の特技を生かした相談やコミュニケーションができれば」と話した。
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