2月21日に金沢八景まちづくり委員会の委員長に就任した 永島 稔さん 六浦南在住 48歳
力合わせ新しい八景に
○…イベント開催の中心メンバーの一人として尽力し、ようやくたどり着いた「まちびらき」。「とはいえまだスタートラインで、本当のまちづくりはこれから。商店街、町内会、近隣の学校や企業との連携で盛り上げていきたい」。訪れてくれる人の力も加えて、みんな一緒に新しいまちづくりを目指す。
○…父親の代から50年続く生花店を営む。「小さい頃は継ぎたいと思っていなかった」。少年時代を過ごした釜利谷西はサラリーマン家庭が多い新興住宅地。「商売をしているのは家だけだった」。それでも、就職を経て実家を手伝ってみると、これが意外と性に合っていた。「そういえば、小さい頃から図工とかものづくりが好きだったんですよね」。客の要望を聞いて、花束を自分で考え形にする――「『ありがとう』という言葉が純粋に嬉しかった」。また、親の働く姿を間近に見ることで、その技術の高さや店を切り盛りする苦労も知った。
○…高校生の頃、「金沢八景が変わるぞ」と嬉しそうに父親が話していた姿を今でも覚えている。しかし事業は難航。時が過ぎ、自身が店に関わるようになって、危機感を募らせる。「このままでは活気のない街になってしまう」。そんな中、地元商店街やまちづくり協議会のメンバーに誘われたことが転機に。「いいチャンスだと思った。問題点や課題を知る中で、出来る範囲で良いように変えていきたいと思った」
○…金沢八景まちづくり委員会の委員長という大役にも、”地元の連携”を武器に取り組んでいく。「1年かけて、その体制づくりをやってきた。一人では出来ないので、みんなで力を合わせていきたい」。無邪気に「花屋になりたい」という小学生の息子や次世代の子どもに、誇れるまちをつくり残していければと願う。
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