シーサイドライン金沢八景駅の駅務区長を務める 濱崎 徹さん 金沢区在住 42歳
「安全に届ける」使命に
○…金沢八景駅の駅務区長を2017年から務める。シーサイドライン開業から30年越しとなる延伸。3月31日の式典ではテープカットを行い、「いよいよ開業するんだなという思いを強くした」。新駅の責任者という重責に「私でいいのかな」という思いもあるというが「とても光栄なこと。駅全体が新しい気持ちで明るくなればいいな」と心境を語る。
○…並木第一小に通っていた小学生の時、シーサイドラインの建設工事をベランダから見ていた。「何かすごいものができるのかなと感じていた」。中学1年生の時、開業2日目に鳥浜駅から初めて乗った時のことを今でも覚えている。乗り物が好きだったこともあり高校卒業後に入社。3年目には操縦免許を取得した。「初めて運転した時は、自分の操縦で動いているんだなと夢の中にいるような感覚だった」
○…「東日本大震災の日は今でも忘れられません」。駅務運転士として新杉田駅に勤めていた当日、発車前の電車が波を打ったように揺れている光景が目に飛び込んできた。ホームに流れてきた乗客を安全な場所に誘導。駅がパニックになる中、冷静に対応することを心がけた。「私のアナウンスがぶれてしまうとさらにパニックになってしまう。的確に案内しなくてはいけないと学べた」。今でも教訓にしている。
○…最近は行く時間がないというが、旅行が趣味。大阪のニュートラムや神戸のポートライナーなど、シーサイドラインと同じ新交通システムに乗るのが楽しみの一つだという。「景色が楽しめるのも魅力ですね」。南部市場の新施設や三井アウトレットのリニューアルなど沿線の賑わい創出により乗客の増加も期待している。「皆さまを安全に届けられるよう日々業務に取り組んでいきたい」
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