任期満了に伴う横浜市会議員・神奈川県議会議員選挙が4月7日に行われ、磯子区、金沢区ともに市議選は現職が当選した。磯子区の県議選は現職の新井絹世氏(自民)のほか、新人の市川智志氏(立民)が初当選を果たした。金沢区の県議選は前回に続き無投票に。新人の大村悠氏(自民)と現職の松崎淳氏(立民)が無投票での当選となった。
磯子区市議選
4つの議席に対して関勝則氏(自民)、加藤広人氏(公明)、太田正孝氏(立民)、山本尚志氏(自民)の現職4人とそれぞれ新人で二井久美代氏(国民)、蓮池幸雄氏(共産)、森大樹氏(無所属)の計7人で争われた。
関氏と太田氏でトップ争いが繰り広げられた。太田氏は前回から約3400票上積みし1万2455票を獲得。関氏は1万3834票の支持を得て前回から約1800票増やし4期連続のトップ当選。3位には8843票の加藤氏が入った。4つ目の議席を山本氏と16年ぶりの女性市議を目指した二井氏が争い、山本氏が制した。蓮池氏、森氏は及ばなかった。
午後11時45分ごろに事務所に姿を現した関氏は支援者に「感謝の気持ちは明日からの4年間の活動で応え、恩返しをしたい」とあいさつ。商店街振興、子育て支援のほかに、「人口減少時代を迎える横浜を前に進めていく覚悟でこの4年取り組んでいきたい」と抱負を話した。
投票率は43・02%で前回から0・43ポイントマイナスだった。
磯子区県議選
定数2に新井氏と市川氏、茅野誠氏(無所属)の前回と同じ顔ぶれの三つ巴となった。新井氏が前回から934票増やし、2万9383票を獲得。3期連続のトップ当選を果たした。前回、2725票差で涙をのんだ市川氏は、今回立憲民主党公認で出馬。約7000票を上積みし、前回敗れた茅野氏を上回り3回目の挑戦で初当選を果たした。今回無所属で6期目を目指した茅野氏は票を伸ばせず議席を失った。
支援者が集まった新井氏の事務所では、午後10時10分ごろにテレビ報道で当確がでると喜びに沸いた。新井氏が事務所に到着すると支援者らと万歳を行った。2期8年で介護と仕事の両立に取り組んできた新井氏は「新しい時代に、新しい磯子区をつくるために区民の皆さまの声を県に届けていきたい」と話した。
市川氏は「子育て支援や身近な生活支援を含めた高齢者福祉に取り組んでいきたい」と決意を語った。
投票率は42・93%で前回から0・42ポイント下回った。
金沢区市議選
5議席を現職の黒川勝氏(自民)、高橋徳美氏(自民)、竹野内猛氏(公明)、谷田部孝一氏(立民)、小幡正雄氏(無所属)と元職の浅川義治氏(維新)、新人の明石行夫氏(共産)、岡田幸子氏(幸福)の8人で争った。黒川氏と谷田部氏、高橋氏の3氏がトップを競う接戦となった。11時30分ごろの開票状況で黒川氏が抜け出し、1万4514票で2期連続のトップ当選を決めた。谷田部氏は前回から約2900票増やし8期目の当選を確定させた。高橋氏は、1万2895票を獲得し、今回も女性唯一の当選を果たした。竹野内氏、小幡氏は1万を超える票を集め、それぞれ議席を守った。返り咲きを狙った浅川氏、明石氏、岡田氏は届かなかった。
黒川氏は、自転車で区内をくまなく回る選挙戦を展開。「(有権者と)近い距離で話せたことで自分も元気になった」と話した。さらに、「マニフェストを作って実行することを地道にやってきた成果の表れ。政策で訴える選挙が区民に伝わったと思う」と振り返った。
投票率は、前回とほぼ同数の45・68%だった。
金沢区県議選
立候補者が定数の2議席を越えず2回連続の無投票となった。
自民党の大村悠氏は初当選に「責任をひしひしと感じる。今がスタートライン。認めていただけるよう金沢区のために頑張りたい」と意欲をみせる。
5期目を決めた立憲民主党の松崎淳氏は「気を引き締め県民の暮らしに寄り添って5期目に臨む。6カ月の子どもの親として次代に誇れる県にしたい」と決意を新たにした。
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