4月に開講したトレボルNIHONGO教室の教室長を務める 西 涼光さん 金沢区六浦在住 33歳
0から1にする行動力
○…地元長崎の進学校を卒業し人生に迷っている時、父親から「行ってこい」と背中を押され叔母が移民したボリビアを訪れた。現地で働きながら孤児院でボランティアを行い、本格的にスペイン語を学びたいと語学学校にも通った。気づけば南米生活は2年に。「異文化に触れ楽しかった。ただ、僕らが思っている以上に日本が知られていなかったことにびっくりした」。と同時に「日系社会を学べたことはとても大きかった」
○…帰国後、1年間猛勉強し22歳で横浜市大に入学。大学では、外国にルーツのある金沢区内の子どもたちに勉強を教えるサークル「トレボル」に入会した。「すごく興味があった。これしかないだろうと」。スペイン語で子どもたちに学習支援をする中で「サポート体制が整っていない。居場所、コミュニティの場が必要だと感じていた」
○…大学を卒業し東京や長崎の一般企業に勤めるも頭の片隅には子どもたちのことが。この問題に向き合いたいと教師を目指し32歳で通信制大学に入学。金沢区内の小中学校で通訳のボランティア活動を行っていた。それと同時期に居場所の必要性を感じていた永野さんと出会ったことで決心がついた。「ゆくゆくはと考えていたが今すぐにやろうと」。教室名はサークルから継承した。
○…趣味は旅行。これまで訪れた国は30カ国。世界中に友人ができSNSで交流する。2年前、長崎駅前で声をかけたスペイン人Jリーガーと友達になり、異国で暮らす友人の相談相手になることも。「週末は応援に行くこともあり、それも楽しみの一つ」と笑顔に。スペイン語を習得したことで広がった世界。「同じチャンスは二度とこないと思った」。0から1にする行動力で、信念を持ち行動し続ける。
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