開館20周年を迎えた六浦地域ケアプラザの所長を務める 内藤 恵子さん 金沢区六浦在勤 63歳
与えられた場所で全力を
○…ケアプラザの活動を支える100人以上のボランティアや地域への感謝を込め、5月26日に記念イベント開催した。「ボランティアの風土が醸成されているこの地域。だからこそ、自然に支え合う関係が築けると思う」という。横浜市の職員を定年後、所長を務め2年。「仕事がつまらないと思ったことは一度もない。いかに楽しんでできるか。一生懸命やることが道を切り開くことにつながる」と信念を語る。
○…東京都出身。横浜市大を卒業後に市の職員になった。9年いた市民局では、専門的な仕事を生業にする横浜の職人たちの技術や生き方を伝える本『ハマの職人探訪瓦版』の企画などを担当。「職人の方の温かさが大好きだった」と振り返る。福祉局(当時)では、地域ケアプラザの前身「在宅支援サービスセンター」で”第一号”の運営担当を務め、円滑な施設運営に向けたマニュアル作りに尽力したことも。「ケアプラザには縁を感じている」としみじみ。
○…栄区の保健所や鶴見区でも勤務。与えられた場所で全力を尽くすという心構えを常に大切にしてきた。昨年度は、施設と地域が一丸となり、六浦西地区の町内会で認知症啓発を目指した講座も開催された。「顔馴染みになることで、支え合う風土が育まれた」と手応えを感じている。
○…夫と都内で暮らす。娘と息子は近くに住み、5歳になる孫も2人。「それぞれの誕生日に集まって、みんなでお祝いしている」と微笑む。山登りが好きで、アルプスの山々を縦走していたほど。昨年登った伊豆の天城山は「シャクナゲの大豊作で素晴らしかった」という。開館20年のケアプラザは「地域福祉の拠点として皆さんに信頼され、愛される施設であり続けたい」。これからも全力で仕事を楽しむ。
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