漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗り、児童養護施設などへ寄付する運動が全国で広がるなか、洋光台の市南部児童相談所に1月18日、「風見幽香」の名前で図書カード1万円分が届けられた。
市によると、図書カードは1月18日午前8時ごろ、出勤してきた同相談所の職員が発見した。
新聞や郵便物を回収しようと職員用通用口の郵便受けを開けた際、宛名のない封筒を発見。施設内で中身を確認したところ、A4サイズの手紙1通と、包装紙でラッピングされた縦長の品物が納められていたという。包装紙を開けると、贈答用の台紙に1000円分の図書カード10枚が入っていた。
発見した所員は、「市内の各施設でも寄贈があったと聞いており、ついに南部児童相談所にも届いたかという印象」と、感想を話す。
添えられていた手紙には、パソコン打ちの文字で「少ないですが、子ども達のために使って下さい。風見幽香」と書かれていた。風見幽香は、パソコンゲーム『東方プロジェクト』シリーズに登場するキャラクターと思われるが、なぜこのキャラクター名が使用したのか、理由ははっきりしていない。
施設で活用へ
今回の図書カードの取り扱いについて同相談所では、他の児童相談所や市こども青少年局と相談しながら、市内の児童養護施設などで活用していくことを検討している。
市内には、4ヵ所に児童相談所があり、南部児童相談所は、磯子、金沢、栄、港南、戸塚の5区が担当エリアとなっている。
桑折良一所長は「贈ってくれた方の特定ができないのは残念だが、気持ちは文面から伝わった。大変ありがたく、直接子どもたちに役立つ形にしていきたい」と話している。
漫画の寄付も
同相談所には1月26日にも寄付が届いた。
夕方5時ごろ、母親に付き添われて児童が施設を訪問。「子ども達のために役立ててほしい」と、自分が読み終えた漫画本60冊を寄贈した。
この漫画本について、同相談所では「寄贈した児童の意向により、相談所内の保護所で使用する」と説明。今後、一時保護された子どもたちが時間を過ごす際に利用される。
磯子区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|