先週の降雨雪で1度は解除となったものの、乾燥注意報が、昨年末から1ヵ月以上にわたって継続して発令されるなど、火事の起こりやすい状況が続いている。
市内では155件の火災が発生(2月6日現在)。これは、前年に比べて31件の増加となっている。また、火災による死者も8名出ている。
区内でも、年明けすぐの1月5日に共同住宅の火災で70歳代の女性が火傷を負ったほか、1月8日に洋光台の共同住宅で起こった火事では、50歳代の男性が死亡している。
今年に入っての区内での火災発生件数は11件(2月6日現在)となっており、前年同時期の5件と比べ、倍以上の増加。人口や世帯数が少ない磯子区が一時期、火災発生件数で市内18区ワースト1位となるなど、深刻な状況だ。そのうち、住宅火災は5件。また、洋光台の共同住宅駐輪場と杉田地区では、連続放火と疑われる火災が発生している。
磯子消防署では、「1月中、木材の乾燥程度を表す実効湿度は連日50%を切っていた。空気の乾燥も続いているため、ひとたび火災が発生すると非常に火の回りが速い」と、危機感を募らせる。
これらの事態を受け、同署は発生の状況などを分析。1月初旬の火災2件では、部屋の中が散らかっている中でのたばこの不始末が原因と推察をしている。「家の中の整理整頓は、火災予防に重要」と同署では話す。
また、疑いを含む放火も多発していることから、担当課では、放火されない、させない環境づくりを呼びかけている。「1つ目に、家の周囲には燃えるものを置かない。2つ目に夜は外灯をつける。3つ目には、自転車などのカバーには防炎製品を使う。そして4つ目には、ごみなどは収集日の朝に出す。この徹底をお願いしたい」と、同署ではアドバイスしている。
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