ヨコハマbプラン 生き物の宝庫 次世代へ 円海山エリアを「つながりの森」に
横浜市は、生物多様性横浜行動計画「ヨコハマbプラン」の素案を策定した。その中で重点アピールの1つとして、市南部の円海山エリアを市民全体で守り育てる「つながりの森」と位置づけた。
生物多様性(biodiversity)の頭文字をとり名づけられた「ヨコハマbプラン」は、市民と企業の連携・協力を進め、緑あふれる環境を後世につなげることを目指している。
市はこれまで展開してきたみどりアップ計画や地球温暖化対策などを基幹的取組とした上で、6つの重点アピールを提示。生物多様性の推進には市民や企業の連携・協力が不可欠になってくることから、市民の関心を高め環境行動を促すような施策を目指していく。また、個々の成功事例を積み重ねることで持続的な展開につなげ、全市的に波及していきたい考えだ。
重点アピールの1つ、「つながりの森」となるのは、金沢・栄・磯子にまたがる円海山周辺の約289・3ha。横浜自然観察の森や金沢自然公園(金沢動物園)、瀬上市民の森、氷取沢市民の森、釜利谷市民の森、金沢市民の森、能見台緑地などを含む連続した緑地を指す。
市内最大の緑地であることや豊かな生態系ピラミッドを形成していること、保全を支える市民活動が活発なことなどから「横浜各地の緑の10大拠点のモデルにふさわしい」と環境創造局の担当者は話す。生物多様性の宝庫ともいわれており、国が定める絶滅危惧種や希少種など様々な動植物が生息している。
同プランのそのほかの重点アピールは、市民や地域社会のつながりを強める「bプロモーション」、「鳥類の生き物探検と生き物データバンク」、「谷戸環境の保全と活用」、市内3地区をモデル地区とした「つながりの海」、「生物多様性を守り、豊かにするためのしくみづくり」。2025年の横浜の将来像として掲げる「身近に自然や生き物を感じ、楽しむことができる豊かな暮らし」を目指し取り組んでいく。
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