磯子スポーツセンター(堀川修二所長)で7月1日から、敷地内にある駐車場が有料化される。同センターではこれにより、適正利用の促進や維持管理経費の削減をめざす方針だ。
センターの入口前にある駐車場には、障害者用を含め車9台分のスペースがある。これまでは空きがあれば、施設利用者は無料で駐車することができた。
しかし、利用手続きが不要だったため、実際には隣接する新杉田公園の野球場やテニスコートの利用者、買い物や駅から鉄道に乗る人など、センター利用者以外の人が駐車し、実際の利用者は近隣の有料駐車場を使用するという事態が頻発していたという。また、駐車場の空きを待つ車で、道路に行列ができるなどの問題も発生していた。
これらの状況を踏まえ、センターの指定管理者である(財)横浜市体育協会と市では、対応策を検討。市は今年2月の市会定例会に、磯子スポーツセンター駐車場の有料化を加えた市スポーツ施設条例の一部改正案を提出し、3月18日の本会議で可決された。
料金は近隣と同じ
条例可決、7月1日からの有料化実施を受け、センターでは6月27日から、改修工事を開始。コインパーキングなどで見られるような、車体の下からストッパーがせり上がり、精算機で支払いを済ませるとストッパーが下がって出庫できる機械が設置される。機械による管理となるため、有料化後は、24時間入出庫が可能になるほか、輪番休館や定期休館日でも駐車可能となる。
料金は最初の2時間までが300円で、以後20分ごとに50円。これは、隣接する新杉田公園駐車場と同じ料金体系となっている。
クレームなし
センターでは有料化に向け、条例可決後の4月から施設内にチラシを掲示し、周知徹底を図ってきた。
当初、施設では利用者からの抗議の声などを心配したが、これまでのところ金額に関する質問が1件あった以外、特に目立った声は届いていないという。
これについてセンターでは「元々、施設内の無料駐車ペースは少なく、これまでもほとんどの利用者は、隣接する新杉田公園の駐車場や周辺のコインパーキングに駐車するか、電車やバスなどの公共交通機関を使っていたからではないか」との見方をしている。
なお、市内のスポーツセンターでは、神奈川、西、中、南、保土ケ谷、金沢、戸塚など13施設で駐車場が有料化されており、磯子は14番目となる。
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