区商店街連合会の新しい会長に就任した 望月 量三さん (株)ヤバネスポーツ代表取締役 80歳
誠意尽くし、社会に貢献
○…区内419の商店が加盟する区商店街連合会。その新会長に6月、就任した。「新聞報道で、大震災で被災した若者たちが協力し、絶望を希望に変えようと努力する姿を拝見しました。今、商店街が置かれている状況も非常に厳しいが、被災地の若者と同じように、私たちも会員同士の絆を強くし、希望ある商店街にしていきたい」。厳しい景気という荒波の中、新船長として伝統ある組織の舵取りを担っていく。
○…都内にあるスポーツ用品取り扱い会社から独立し、洋光台に現在のヤバネスポーツを設立したのが昭和49年。数年前に根岸線が開通し、街に多くの人が移り住み始めたころだった。開店以来、今まで大切にしている経営理念は”道経一体”。「経営者は倫理道徳を基本に経営し、仕事を通じて社会に貢献することが大切」。そう語る視線は、真っすぐで力強い。文科省所管の(財)モラロジー研究所の活動に20代から参加して50数年。今では参与として全国で講演を行い、自身の経験を交えながら倫理道徳の大切さを訴える。
○…出身は静岡県清水市。町内で3本の指に入るほど大きなミカン農家の4男として産まれた。小さい頃は、9人兄弟の中で一番のやんちゃ坊主だったという。「高さ30mほどある橋の欄干に上って、そこを走ったりぶら下がったりしていたよ。今でも兄弟からは、『よくお前が社長しているな』と言われるくらい」と、いたずらっぽく笑う。清水商業学校(現・商業高校)卒業後、就職し上京。その後、東京・狛江市に自宅を購入するも2度の洪水被害にあったため、昭和41年栄区に移転し、現在に至る。
○…息子と娘は独立し、今は妻との2人暮らし。趣味は盆栽や草花をいじること。夏は朝3時に起き、庭の草取りや水やりを行うのが日課だという。座右の銘は「事業誠を尽くし、社会に役立つ」。これまで以上に大きな事業に、誠意をもって取り組んでいく。
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