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磯子区版 公開:2011年11月10日 エリアトップへ

山口国体少年男子共通5000m競歩で優勝した 松永 大介さん 杉田在住 16歳

公開:2011年11月10日

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失敗バネにつかんだ栄光

 ○…国体という大舞台で、勝負は最後までもつれた。なだれ込むようにして2番目でゴール。優勝は惜しくも逃したかに見えた。ところが、トップで通過した選手が、膝が曲がったとして失格。繰り上がりで1位となった。「嬉しかったけど、せっかくならトップでゴールしたかった」と悔いる。しかし、1位でゴールしたインターハイでは自らが失格で涙をのんだだけに、喜びはひとしおだ。

 ○…小さな頃から走るのが大好き。中学では長距離を選んだ。競歩と出会ったのは、横浜高校陸上部に入った昨年のこと。沖縄インターハイで5位入賞した松井拓矢選手(現・順天堂大陸上部)の背中を見て、競歩を始めることを決めた。憧れの先輩からアドバイスを受けながらの練習。「競技を始めたころは、まさか全国に行くとは思っていませんでした」と振り返る。放課後はもちろん、早朝練習にも励む毎日は、最初は辛かったそう。「それでも、止めたいと思ったことは一度もないです」とまっすぐな目で語る。

 ○…「最後まで勝負がわからないのが面白いですね」。失格で順番が入れ替わることが多い競歩の醍醐味をこう表現する。だからこそ、長い距離をフォームを崩さず走り抜ける我慢強さが欠かせないのだという。今大会は、失格の憂き目を見たインターハイの失敗を教訓にして、フォーム重視で調整を進めた。「順位は二の次。焦らないで5000mを最後まで歩きぬく」―。その確固たる決意が、勝利の女神を引き寄せた。

 ○…自分の強みを問うと、「とくにないと思います」とぽつり。おごらずに競技に取り組む姿勢が垣間見える。今後の目標は、現在21分台の記録を20分台にもっていくこと。「来年の夏には、記録もきっちり出して全国制覇したい」と早くも来季への意気込みを語る。取材中もやさしい表情を見せる言葉少なな16歳。その表情とは裏腹に、貪欲に上を狙い続ける。
 

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