新年の恒例行事となっている磯子区消防出初式が1月6日、海に面した杉田臨海緑地で行われた。
当日は、磯子消防署や消防団、各事業所による自衛消防隊など、43隊230人が出動。また、昨年発生した東日本大震災を受け、大規模災害時の協力体制をアピールすることで地域住民の安心感を高めようと、磯子警察署の部隊が今回初めて、出初式に参加した。
第1部の式典で地域の防災功労者などの表彰や来賓挨拶などが行われた後、第2部となる演技の部がスタート。はじめに、白バイやパトカーのほか、消防車やはしご車、救急車、特別高度救助部隊の大型ブロアー車など、約43台の救急車両が列を作りながら、観客の前を進んでいった。
消防音楽隊ポートエンジェルス119による一糸乱れぬステージドリルが披露された後、大震災が発生したという想定の下、総合的な消防演技が実施された。
冒頭、停電で信号機が消え複数の車で渋滞する道路に、白バイとパトカーの警察署員が駆けつけ、交通整理と道路の一部封鎖を実施。確保されたスペースを消防車などの緊急車両が通り抜ける場面から、演技が始まった。
その後、実際に海に転落している人をはしご車と消防ヘリコプターが連携しながら救助したり、ビルの屋上に取り残された人を抱えたまま隊員がロープで降下するなど、陸海空部隊が連携しての迫力ある様子に、会場を訪れたおよそ1200人の観客たちは何度も驚きの声を上げていた。
最後に10数人の隊員が、海に向かって一斉放水を行うと、観客からは大きな拍手が沸き起こっていた。
演技後には、消防音楽隊と杉劇リコーダーずによる演奏や、消防警察車両の展示、起震車乗車などの体験イベントも行われ、子どもから大人まで多くの人たちが、楽しい時間を過ごした。
磯子区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|