磯子警察署(野尻幸雄署長)は2月19日、地域安全に関する協定を、(株)エヌケイキャブ(本社・磯子区中原、及川寛代表取締役)と締結した。今後、同社のタクシーは、犯罪被害や交通事故で助けを求めてきた地域住民の車内保護や、警察への通報などに取り組む。
今回の協定では、子どもや女性など地域住民が同社タクシーに助けを求めてきた場合、タクシー内で保護し、警察への通報、警察官が到着するまで安全確保を行うとしている。また、事件や事故に関する情報を認知した際、積極的に警察や学校、家族などに連絡することや、事件事故発生時のドライブレコーダーでの録画と閲覧なども含まれる。
同社が保有するタクシーは57台。その全てが協定の対象となることから、24時間体制での活動が可能となる。
これを受け、会社では、乗務員全員が対応できるよう、マニュアルを作成。プライバシー保護などの周知徹底を図る。
一方、危険を冒すまでの犯人追跡や取り押さえなどは求めていない。
ステッカーで安心感を
署内で行われた協定書の締結式には、及川代表取締役と及川泰寛専務などが出席。磯子署からは野尻署長、小山晃伸副署長以下、各課の課長などが式に臨んだ。
協定の概要説明が読み上げられたのち、及川代表取締役と野尻署長が2通の協定書に署名し、それぞれ交換した。その後、署内の車庫に移動し、タクシー2台の後方左ドア横に、「こども・女性を守る110番の車」の文字と両者のイラストが描かれたオリジナルステッカーを張り付けた。
及川代表取締役は「これから警察、そして私たちが力を合わせ、地域の安全安心のために力を尽くしていきたい」と挨拶。野尻署長は「警察だけの力で地域の治安を守り抜くのは難しい。今後、ステッカーを見ただけで地域の人たちに安心を感じてもらえるようにしていきたい」と話した。
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