磯子区商店街連合会の会長として活躍する 堤 幸雄さん 滝頭在住 69歳
信頼築いたプロの姿勢
○…5月の総会を経て、磯子区商店街連合会の会長に就任した。「副会長として前会長の代行を引き受けていたら、そのまま引き継ぐことになった」とその理由を語る。会長としての意気込みを、会として昨年度から取り組む商店街朝市を例に挙げながら、「会員が互いに協力して取り組む部分を増やしていきたい」と真剣な眼差しで話した。
○…根岸橋通り商和会で営んでいる(有)ツツミデンキは、27年前の4月に開店。それまでは、兄が経営していた電気屋で、営業マンや店長として働いていた。「電気屋は家の中まで入れるのが強み」と強調し、電気製品のプロとして客の相談に乗ってきた。その親身な姿勢が客との信頼関係を育んでいる。馴染み客との距離感は「テレビが壊れた」と聞いて「2階の奥の部屋のだね」と即答出来るほど。「お客さんのことなら何でも知っている」と胸を張る。
○…磯子の”浜”地域で生まれ育った生粋の「ハマっ子」。4人兄弟の末っ子で、身の回りのものはお下がりばかりだった。「ひっぱたかれないよう、何をするにも兄たちの様子をうかがって過ごした」と、当時を思い出して笑う。「人の迷惑を考えない行為が許せない」と語り、店舗に2度泥棒が入った時は、バットを抱えて店に泊まり込み、3度目の侵入の際に捕まえたことも。今もその勇敢な姿勢は変わらず、最近は振り込め詐欺の犯人逮捕に2度も協力した。
○…携帯電話の待ち受け画面には、種子島で暮らす2歳になったばかりの孫の写真。目尻を下げながら「周りに孫の話が出来るようになって嬉しい」と話す。一日の終わりには酒を嗜む。しかし、会長として出席する会議が続くため、「お酒を飲む機会が減るよ」と冗談めかして笑う。旅行など、やりたいことがいっぱいあるという、そのモチベーションが元気の源。「お客さんには『お店は80歳までやる』と言っているからね」と意気込む。
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