地元のボランティア団体や地域商店街、公共施設の関係者などで組織される被災地支援団体「横浜杉田 気仙沼応援隊」(山口昭代表)。同団体がこれまでの活動成果の一環として、気仙沼漁業協同組合にサンマ水揚げ用タンクの寄贈を行う。
横浜杉田 気仙沼応援隊は震災翌年の2012年1月、被災地の生活や雇用創出、地場産業の復興を支援しようと結成された。
具体的には、気仙沼の水産加工会社が製造しているふかひれ濃縮スープのレトルトパック商品を仕入れて、区内外の商店街や公共施設でのイベント、地域のまつりなどで、1個400円で販売。うち100円を支援金として貯めてきた。
活動開始からおよそ2年半の間に、販売した数は約6700個に達し、支援金は67万円となっている。応援隊では、この支援金の活用について、気仙沼の市役所や漁協などと協議。活動の目的である、被災地の産業復興や雇用創出につながるとの考えから、今回のサンマ水揚げタンク寄贈を決めた。
現地夏祭りで式典
現在、寄贈に向けた準備が進められているのは、漁船が漁港でサンマの水揚げを行う際に使用されるタンク5個。FRP製の断熱タイプで、タンク1個でサンマ約1tを収容することができる。
気仙沼港は震災前まで、サンマの水揚げ量全国2位を誇っていた。しかし、津波で多くの水揚げタンクが失われた。気仙沼漁協では1200個を目標に整備を進めているものの、現状は3分の2の約800個にとどまっており、現地の漁業や水産業復興を遅らせる一因となっている。
応援隊では支援金の大半を使い、1個11万円のタンクを5個購入。8月10、11日に現地夏祭りのなかで実施される杉劇リコーダーずの演奏会に合わせ、寄贈式典を実施する。山口代表は「いろいろな人の思いが実を結んだ結果。今後も現地商品販売などを通じて、支援を続ける」と話した。
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