昨年に引き続き今年も、上笹下地域ケアプラザで7月13日、五代塾の塾生たちによる第2回慰問公演が行われた。主催は、上中里地区センター。
五代塾は俳優の五代高之さんが上中里地区センターなどを会場に主宰している演劇塾。子どもから大人まで地域住民など多くの人が参加し、演技などについて学んでいる。
当日は、ケアプラザに隣接している特別養護老人ホームの入居者やデイサービス利用者など、高齢者約100人が観劇した。
今回の演目はオリジナル作品『祭りの日には』。物語の舞台は、東京タワーが完成した1958年ごろのある豆腐屋。父親と息子の衝突と和解などを中心に、家族の結びつきや家族愛をテーマに描いている。会場内には当時の雰囲気を演出しようと、その頃に上映していた映画のポスターなどが展示され、物語の途中には坂本九さんの「上を向いて歩こう」など、その時代の代表曲を多く使用。会場では、一緒に口ずさむ人たちの姿も多く見られた。
脚本と演出を手掛けた鴨志田媛夢さんは、高齢になった自身の祖母に観てもらいたいという思いでこの作品を作ったそうで「お年寄りは自分の若いころの情景に囲まれると、脳が若返ると聞いたので」と、物語について語った。
また、主宰の五代さんは「みなさんが懐かしそうに観劇していたのが印象に残った。入居者の方たちは外出が難しい人も多くいらっしゃる。その人たちが今回の公演を見て、施設内にいながら、若いころを思い出してもらえたら嬉しい」と振り返った。
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