iPad魚屋で買い物 画面通し小樽とやりとり
根岸橋商店街のくれよんはうす 精光堂に7月20日、「どこでも魚屋!iPad小樽三角市場川嶋鮮魚店」が出展した。
「iPad魚屋さん」と呼ばれるこの店は、これまで土日を中心に吉祥寺や三軒茶屋などでも行っており、新聞やテレビなどのメディアにも取り上げられている。今回の出店は、精光堂の大川千鶴子さんの義理の弟が、インターネットの交流サイトを通じ、運営者である吉川仁さんに呼びかけたことで実現した。
店先に設置されたiPadには、小樽の鮮魚店の新鮮な魚が映し出され、テレビ電話のように現地の店員と会話をしながら購入のやり取りを行う。魚を購入するとクール便で2日後に指定の住所に配達される。
魚を買いに来た人や通りすがりの人は、欲しい商品を画面に映し出してもらい、料金やお薦めの食べ方を聞いては「おもしろい」と声を上げていた。実際に刺身用のサーモンとイクラ、ホッケを購入した男性は、「iPadを通じてリアルタイムに魚を見せてもらえたので楽しかった」と話す。ほかにも、画面越しにやり取りをする店員に薦められて「うちの奥さんが好きだから」とホタテを追加で購入した男性もいた。
吉川さんはこの手法を「距離と時間から解放された流通」と話し、コストとリスクのかからない商売のモデルとして実践している。「個人商店の衰退や買い物難民の問題が懸念される今、場所にとらわれずに買い物できるこの手法には利点がある」と吉川さん。さらに、「ネットやデジタル機器を使いこなす若者たちに、こうした手法を実践してほしい」と語った。
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