ウィリング横浜 廃止部分を民間が活用 エステなど今冬オープン
福祉保健研修交流センター「ウィリング横浜」(港南区上大岡)内にあり、2012年9月に廃止となっていた宿泊施設部分について、エステティックサロンなどの経営を行うスカイゲイト(株)(横浜市西区)が新たに事業を行うことが分かった。同社はエステと宿泊施設を今冬にオープンさせる予定としている。
ウィリング横浜を所有する横浜市は、利用者減少などを理由に宿泊施設とスポーツ施設を昨年9月に廃止している。廃止部分について市は、既存施設を現状の機能のまま使用することを条件にそれぞれ貸付公募を今年5月に実施。宿泊施設に関しては同社1社が応募し、外部有識者で構成する選定委員会の審査を経て、事業予定者に決まった。
同社が事業を行うのはゆめおおおかオフィスタワーの4階から12階に入居するウィリング横浜のうち、8、9階の元宿泊施設部分1266・19平方メートル。市と同社は当初、5年間の定期建物賃貸借契約を結ぶ。
一方、元スポーツ施設に関しては応募がなかったため、市は貸付再公募を10月に実施する予定で、現在公募要項を配布している。
ケアエステなどを提供
同社によると、既存宿泊室17室のうち、改装して2室をエステ施術室に、残る15室を客室とする計画だ。
エステは美容的側面からだけでなく、健康的側面からもサポートする「ケアエステ(介護美容)」をコンセプトに行う。具体的には痩身よりもリラクゼーションやデトックスを目的としてリンパマッサージやアロマトリートメント、リフレクソロジーなどの施術コースを充実させ、健康やアンチエイジングを実感できる施術を提供するとしている。
一方、宿泊事業は同社としても初めての参入となる。同社は今までにホテル内でエステを運営してきた実績を生かし、「美と健康」をコンセプトに、リラックス空間を提供するとしている。エステ、宿泊共に男女が利用できるようにするという。
そのほか、地域向けにラウンジを設置し、子どもから大人までが参加できるイベント・レクリエーションの企画・開催も行う計画だ。パーソナルストレッチ教室やアロマソープ作り教室、ハンドクリーム手作り教室などを行うほか、美容や健康に関するセミナーも開催する予定だという。
同社は公募に際し、「地域への貢献や、地域密着型での事業展開を視野に入れた際に、地域の主要ターミナル駅であり、バス利用者も多い上大岡は、集客効果も考慮した上で、非常に魅力を感じる」と上大岡を評価しており、開業に期待を寄せている。
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