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磯子区版 公開:2013年11月14日 エリアトップへ

にこまるファーム 1年間の「実り」を報告 若者の自立、農業で支援

公開:2013年11月14日

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参加者の変化を伝える柴田さん
参加者の変化を伝える柴田さん

 長期合宿型の若者自立支援塾「にこまるソーシャルファーム」(岡村)で11月9日、農産物の収穫祭と事業成果報告会が行われた。若者が働かない・働けないという問題が社会的なものとなっている今日、農を通じた自立支援が育んだ「実り」について、関係者らが報告した。

 にこまるソーシャルファームは、横浜市が行う青少年自立支援事業「よこはま型若者自立塾」の一つ。長期にわたって不登校・ひきこもり・不就労などの状態にあった若者が、地域活動やボランティア、共同生活、就農体験等を通じて生活リズムを取り戻し、働くための力を身につけることを助けるプログラムである。

 2012年6月にNPO法人ヒューマンフェローシップ(東町・岩本真美代表理事)が施設の運営を開始。この農場で生産された農産物は、同法人の母体であるK2インターナショナルグループが運営する飲食店などで提供されている。

 現在は6人が、畑に隣接するアパートで共同生活を送りながら就農体験を行っている。

やりがいと自信を実感

 報告会では、現場責任者の石原功太さんや、参加者に農業指導を行ってきた柴田貞二さんが「農を通じた自立の可能性」について発表した。

 石原さんは、「過去3年ほどひきこもり状態にあった若者が、ファームでの生活の中で夢中になれる作業や得意な作業を発見し、就業の自信を身に付けた」と参加者の成長を紹介。柴田さんも、「『販売する』という意識を持って畑仕事に臨み、作業への責任感や消費者の手に渡ることの喜びを実感している」と参加者の姿勢を報告した。

 運営法人ヒューマンフェローシップ代表の岩本さんは、「畑を耕して野菜の生産や収穫をしたり、加工や販売といった過程に携わったりすることで、若者たちが人との関わりや働くことのやりがいを実感している」と、事業の成果を話す。

 同施設では、今後も自立支援における更なる収穫をめざし事業展開を行うとしている。

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