区内振り込め詐欺 被害総額は5千万円 呼びかけ強化も去年並み
磯子区内で発生した振り込め詐欺の被害額が今年1月から6月22日までの約半年間で約5000万円にのぼった。詐欺の手口としては「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」の順に多く、磯子警察署(吉田肇署長)では、被害を防ぐために注意と協力を呼びかけている。
区内で今年に入ってから発生した振り込め詐欺による被害件数は11件で、その総額は約5000万円。2500万円、1000万円と高額の被害が相次いだ昨年上半期と比べても、件数は11件と同数、総額は5600万円と、ほぼ昨年並みの数字となっている。
磯子警察署の担当者は「金融機関などで食い止めた数を合わせて想定すると、倍以上の被害が発生していただろう」と話す。
減らない「オレオレ」
詐欺の手口のほとんどは「オレオレ詐欺」で、その次に多いのが「還付金詐欺」。
オレオレ詐欺の内容も、犯人たちが息子や孫を装い「小切手の入ったカバンをなくした」「今すぐ現金が必要」「代りの者が受け取りに行く」と騙すものが多い。また、還付金詐欺では、税務署や役所の職員などを装った犯人から「税金・医療費の還付金がある」「今すぐ手続きしないと無効になる」「携帯電話とキャッシュカードを持ってATMへ行ってほしい」と誘い出す内容となっている。
被害に遭った人からは「オレオレ詐欺のことは知っていが、まさか自分が騙されるとは思わなかった」という声があがる。
啓発を強化
磯子警察署では、今年に入ってから平日は毎日パトカーなどで区内の隅々を巡回しながら、注意を呼びかけている。また、パトカーにもステッカーを付けて、啓発を強化している。
同署の担当者は「電話でお金の話が出たら詐欺を疑って」と、区民への注意を呼びかけている。
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