減災について学ぶ講座が9月13日、磯子地域ケアプラザで行われた。
講師は、新杉田駅近くに研究施設を構える独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査センター職員、木戸ゆかりさんが務め、地域住民などが参加した。
木戸さんは、3年前の東日本大震災発生時の際にも乗船していた地球深部調査船「ちきゅう」の役割について説明。船上に設置されたやぐらから筒状の機械を海底、その下の地層内へと伸ばし、土などを採取することで、大地震発生の原因となるプレートが沈み込んでいる断層の状況などを調べていることを話した。
また、地震の際に発生するP波とS波の伝わる速度差を使った緊急地震速報の仕組みや、津波の発生と襲来までのスピード、3・11には金沢区の海沿い地域でも発生した地盤の液状化現象についても解説。水と砂、土を入れたペットボトルを使っての再現実験なども交えた講義に、参加者たちは真剣に耳を傾けた。
質疑応答では、地震発生時に出る「津波の心配はありません」の根拠についての質問に、「地上だけでなく地下や海底に設置された地震計のデータも活用して判断している。精度は非常に高いので、信頼してほしい」と答えた。
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