10年から20年後の磯子区に望むものは、海辺の公園や遊歩道、子どもたちが安心して遊べる広場――地域の自然や環境について保護や調査、子どもたちへの教育活動などに取り組んでいる磯子区環境を考える会(矢尾欣治代表)はこのほど、昨年12月に実施した磯子の未来に関するアンケートの結果をまとめた報告書を発表した。
同会では昨年6月に行った環境パネル展で来場者を対象に、「磯子にあったら良いもの」をテーマに自由回答形式で意見を募った。その結果、40種類ほどの意見が集まった。
会ではそれらを海辺、緑・自然、施設の3テーマ18項目に集約。12月に行われた「いそごこどもエコフェスタ2014」内の出展ブースで、10年から20年後の磯子に望むものとしてアンケートを実施した。
アンケートには、子どもから大人まで、ブース来場者133人が複数選択で回答。海辺のテーマでは「海辺に公園がある」がおよそ80票、「海辺に散歩道がある」が約70票で上位を占めた。緑・自然では「子どもたちが安心して遊べる広場」、施設では「(海や港みらい地区、富士山などが望める)展望台」がそれぞれ最多得票となった。
矢尾代表は「会としても以前から、磯子区は湾岸地域にあるものの、工場があって海に触れられる砂浜や渚がないと考えていた」と振り返る。そして今回のアンケートの結果を踏まえ「区民の方たちも私たちと同じ考えを持っていると改めて分かった」と感想を語る。また、久良岐公園や氷取沢市民の森といった緑や自然を望む意見も多かったことに触れ、「行政には、今ある区内の自然を将来にわたってしっかり守っていってほしい」と話した。
会では今回の報告書を、地域振興課と区政推進課の担当者に提出、今後の区政への反映を要望している。
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