毛布での搬送を実践する生徒
根岸中学校（阿部亮一校長）で11月５日、生徒が防災資機材の使用方法を学ぶ特別授業が行われた。
この授業は、東日本大震災以降に制定された11月５日の「津波防災の日」にちなみ、生徒に防災意識を高めてほしいと実施されたもの。区内で活動するボランティア団体「横浜防災ライセンス・磯子」の会員が指導役となり、地域防災拠点となる根岸中学校に常備されている防災資機材の使い方などを生徒に教えた。
生徒は、被災した建物などに人が取り残されている想定で、防災ジャッキを使用。大きな掛け声で連携し、ジャッキを使い、建物を持ち上げる訓練を行った。
また、体の大きな人を一人で搬送する方法を実践。毛布を使う方法が紹介され、生徒は真剣な表情で指導員の話を聞いていた。
ジャッキの使用方法を学んだ男子生徒は「思ったより重かった。ジャッキを使う際には連携が大事だということを知った」と話した。
また、震災時に困る電気やトイレについて、発電機や簡易トイレの使用方法などについても、指導員からレクチャーを受けた。
阿部校長は「平日、震災が発生した場合、学校にいる生徒が地域で大きな力になることを生徒に知ってほしいと授業を行った。ジャッキやランタンなど資機材の使用方法をこの機会に一度触れていることで、中学生もいざという時に役に立てれば」と話した。
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