台風18・19号 区内でも崖崩れ深刻 自分の身守る行動を
10月6日に横浜市を直撃し、土砂災害で2人が犠牲となった台風18号。その翌週14日未明には、19号が市内に最接近した。
磯子区では台風18号により杉田と岡村の2地区で4か所の崖崩れが発生。杉田2丁目の現場近くでは6日午前9時24分、1世帯2人に避難勧告を発令した。
市では10日、台風19号の対策として崖の高さや家屋までの距離を考慮した「危険度の高い崖地」リストを発表。区内では岡村、滝頭、氷取沢、上中里町、峰町それぞれの一部、9か所を指定した。加えて区でも18号で被害のあった杉田と岡村の一部、3か所を独自で指定。これに則り区では11日、避難準備情報が出た際の対応や避難場所を明記したチラシを対象地区89世帯に配布した。
19号が接近する13日には、避難準備情報の発令に合わせ8か所の避難場所を開設。杉田西部自治会館、滝頭第一自治会館、丸山第三自治会館に、合わせて3世帯9人が避難した。
地形上、崖地の多い区内では、今回指定された場所以外でも崖崩れの心配が懸念される。区関係者によると、雨や風、地震などの影響で「崖が崩れている」という情報も寄せられている。
甚大な被害を及ぼす崖崩れから身を守るため、消防関係者は「避難勧告や避難準備情報もあるが、行政にできる対応は限られている。自分の命を自分で守るための動きや備えをすることが大切」と話している。
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