刑法犯は増、事故は減 港南署管内 昨年の発生状況
港南警察署(村田憲彦署長)の管内で、平成22年1月から12月までに発生した刑法犯発生状況と交通事故発生状況(暫定値)がまとまった。特に刑法犯では自転車盗を含む窃盗犯が増加。交通事故は全体的に減少傾向にあるものの、死亡者数は増加した。
昨年1年間の刑法犯発生状況は総計1921件(昨年比144件増)で、罪種別に見ると最多は窃盗犯の1403件(同44件増)。その中でも「自転車盗」は430件(同66件増)、次いで「オートバイ盗」は199件(同43件増)と合計で4割以上を占める。自転車盗とオートバイ盗の発生場所としては港南台(143件)、上大岡西(118件)、丸山台(72件)で特に駅周辺が多い。一方、大幅に減少したのは「ひったくり」32件(同20件減)と「空き巣」113件(同45件減)。これについて同署生活安全課は「地域内で防犯パトロールなどが活発に行われたことが影響している」と分析する。
また凶悪犯では殺人が2件、強盗が8件、強姦が2件と計12件(同2件増)発生した。そのほか、知能犯84件(同7件増)のうち高齢者を狙った「振り込め詐欺」は26件(同4件増)だったが、被害額は約390万円減少して約2420万円となった。手口が巧妙化する中、金融機関で被害を未然に防止するケースも多かった。
交通死者は増加
交通事故発生状況は総計860件(同65件減)。負傷者数は70人減少して1024人だったものの、死亡者数は2人増えて4人だった。二輪車と自転車の関わる事故が合わせて440件と過半数を超えたほか、高齢者の関わる事故も211件と全体の2割強。また、飲酒・酒気帯び運転も6件(同3件増)発生したことが分かった。
同署交通課は「交通事故発生は減少傾向にあるが、二輪車や高齢者の関わる事故など依然として多い」とし、「今後も高齢者ドライバー安全運転講習を行う。また特に事故の多い二輪車と自転車の事故を減らすべく啓発し、飲酒運転についても引き続き啓発していく」と今年の方針を話した。
最後に沢田美喜夫副署長は、「自転車盗では無施錠の場合が多く、交通事故も信号無視などルールを無視した行為が事故に繋がる。まずは自分の身は自分で守ってほしい」と話していた。
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