港南少年補導員連絡会 「防犯寺子屋」が評価 警察庁より功労団体表彰
港南少年補導員連絡会(大津政美会長)は1月18日、少年非行防止と健全育成活動に貢献したとして関東管区警察局より関東管区地区少年補導功労団体表彰を受けた。28日には同連絡会の新年会が港南警察署の講堂で開催され、大津会長は区内の少年補導員に受賞を報告し、喜びを分かち合った。
少年補導員は警察署長から委嘱され、各地域で少年の補導や非行の未然防止活動を中心に行っている。街頭での声かけ活動のほか、お祭りなどイベント時の見回り、子どもが下校する際の見守りなどをしている。
この表彰は少年補導員の日頃の活動に敬意を表し、毎年実施されているもの。今年は神奈川県を含む10県を管轄する関東管区で5団体が受賞しているが、県内からは同連絡会のみで、県内の団体受賞も2年ぶりの名誉だという。
受賞に至った理由としては、同連絡会が平成19年から小学生を対象に続けている防犯講習「防犯寺子屋」の活動が認められてのもの。防犯寺子屋は区内の小学校に出張して防犯講習を行う活動で、小学校低学年には万引きの防止、高学年には自転車盗防止など学年に応じて内容を変えながら港南区役所、港南警察署、港南防犯協会と共に行っている。なかでも少年補導員は実際に指導する役割を担っており、防犯寺子屋の中心的な役割を果たしている。昨年は延べ43回実施するなど、活動も活発だ。
少年補導員を所管する神奈川県警本部少年育成課の鳥海保弘課長は「継続的に区内全域で防犯講習を行っている団体は例がなく、それが受賞の決め手になったのでは」と解説する。
大津会長は受賞に対し、「少年補導員としての活動が認められて嬉しい」と喜びを語り、「防犯寺子屋などの活動では子どもたちと顔見知りになることができる。街中で声を掛けると、子どもたちも『あの時のおじさんだ』と思ってもらえる。それが非行の防止になるし、引いては地域を守ることにつながる」と今までの活動を振り返った。
鳥海課長は「防犯寺子屋のような活動のおかげで、県下では5年間で少年非行が3割近く減少している」と感謝を示したほか、同署の村田憲彦署長も「少年補導員の活動は心強い。今後とも協力をしていきたい」と話していた。
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