港南在住の成田秀之さん(福聚院住職)は個人的な活動として、4月13日から14日まで福島県いわき市を訪問し、東日本大震災の被災者へ救援物資を届けた。
今回持参したのは、バスタオル1200枚、羊羹500本、レトルト粥450食をはじめ、文房具や歯磨き粉、ティッシュなど、4tトラックとマイクロバスの2台分。これらは成田さんが、京急百貨店やマツモトキヨシ上大岡店などに趣旨を説明して格安で購入したものや、区内の金融機関などから寄付されたもの。
成田さんは「区内の皆様が、被災地の復興を願う気持ちを理解し、多方面から積極的に協力してくれた。本当にありがたい」と話す。物資は、成田さんの寺院と同じ高野山真言宗の冷泉寺に一旦運び込まれた後、市内の各避難所へ届けられたが、陶器類など不要と返却されたものもあった。成田さんは、「お互いに必要なものを認識することが大切と実感した」という。
いわき市内は道路が波打って、開店している店はほとんどなし。復興は進んでおらず、成田さんは「被災地の人は疲れきっている」との印象を受けたという。「失職した人も多く、被災地ではお金や食料が一番求められているのが現実では。今後も被災者の気力や体力を充実させるお手伝いを続けたい」。5月10日から12日まで、炊き出しのために同市を再訪するという。
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