防災の取り組みを充実 港南区運営方針を発表
港南区役所は平成23年度区政の基本目標や取り組みをまとめた「港南区運営方針」を6月7日に発表した。基本目標に「地域の力(協働力)と地域支援でつくる『誰もが安心して暮らせるまち』」と「区民生活の基本となる『行政サービスを正確、親切に提供する区役所』」の2つを掲げるほか、東日本大震災の発生を受けて、「防災」の取り組みを充実させている。
運営方針では基本目標の達成を目指し、【1】「安全安心まちづくり」、【2】「地域の元気アップ」、【3】「子育て支援」、【4】「地域活動への参加推進」、【5】「区民目線でサービス向上」の5分野で取り組みを進める。
【1】では東日本大震災を踏まえた防災体制の強化を第一に挙げる。具体的な取り組みとしては地域・消防署・区役所等が連携し、区内の全175自治会町内会を対象に防災訓練を行う。防災訓練は実際の被害を想定するなど今まで以上に実践的に危機感を持って行うとしている。また、区内31カ所ある地域防災拠点の役割についても再度確認する。地域防災拠点は家屋の倒壊などで自宅に戻れない場合を想定した避難場所であることや、運営は地域全体で行うことなどを再度周知徹底する方針だ。加えて家具転倒防止対策の推進など、災害に強いまちづくりを区民と協働で行う。
そのほかの防犯活動や交通安全、道路や公園の維持・安全管理、食や薬の安全確保、感染症予防は昨年度同様に実施していく。
【2】では「元気」をテーマに子どもから高齢者まで元気になれる取り組みとして、小中学生が音楽を発表する青少年音楽祭の実施や健康づくりを推進する健康ランニング大会などを行う。一方、地域を元気にする取り組みとして、港南区産野菜をアピールして地産地消を推進することや、民間企業などの地域貢献活動について情報発信することも新規事業として盛り込まれた。
【3】では保育所の待機児童解消に向け、認可保育所などの整備を進めて定員250人増を目指す。新規事業としては青少年指導員や体育指導委員など青少年の育成に関わる団体の活動報告や青少年向けのイベント告知を行うホームページを開設。青少年が活動に参加しやすい環境を整備する。
【4】では第一に新任の自治会町内会役員や各種委嘱委員の支援を掲げ、相談・説明・研修の場を開催。地域のつながりを担う人材の確保は防災や地域活動の根幹とも言えるため、区は全力でサポートする方針だ。また、地域と区職員のつながりも重視し、地区別の会議に区職員を参加させることも打ち出している。そのほか、昨年度に策定した地域福祉保健計画・地区別計画の推進やゴミと資源の総排出量を減らす「ヨコハマ3R(スリ)夢(ム)プラン」の推進、区内各地でひまわりを栽培することによる地域間・世代間交流などがある。
【5】では区役所窓口サービスの充実・向上など満足度の高い行政サービスを提供するとしている。
運営方針は区役所ホームページで公開中。http://www.city.yokohama.lg.jp/konan/
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