創立100周年を迎える桜岡小学校で7月23日、30年前に校庭に保管したタイムカプセルの開封が記念事業の一環として行われた。
タイムカプセルは30年前、70周年を記念して校庭の日時計の台座内に保管されたもの。過去と未来を考える教材として、カプセルには将来の自分に宛てた手紙や絵画、紙幣などが封入されており、これを取り出す作業に当時の在校生や教員、PTAらが参列した。
体育館で行われたセレモニーでは、厳重に密封されたカプセルの開封に苦労する一幕がありながらも、球体の蓋が開けられた瞬間には大きな歓声が沸き起こった。その後、同窓生は思い出の品を手に、旧友や恩師との旧交を温めていた。
30年後の港南区をテーマにした作文で「港南区の名前がもっとかっこよくなっているでしょう」と書いていた当時4年生の渡辺睦さんは、「先生も友達もすぐに顔と名前が一致した」と嬉しそうに話していた。同じく5年生だった白鳥昭子さんは久々の来校に様々な記憶がよみがえったといい、「5年生の時に転入生が多く、6年時に急きょクラス替えがあった」と懐かしそうに振り返っていた。
また、昭和58年から平成4年まで同小で教鞭をとっていた庄司三男さんは、「皆立派になり、こうやって成長していくんだと感慨深い」と、教え子との再会に終始笑顔を見せていた。
当日は北海道など遠方からの同窓生を含めて約500人が来場したことについて、記念事業の田野井一雄実行委員長は「故郷があってないような時代だが、予想を超える多くの来場者に、桜岡小は地域の学校だということを実感した」と話していた。なお今回開封されたカプセルには新たに在校生の品物を詰め、再び保管されることが計画されているという。
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