行政相談委員として総務大臣表彰を受けた 石川 睦さん 港南在住 74歳
「聞く」姿勢を大切に
○…行政相談委員制度50周年を記念した式典の中で、功労者として総務大臣表彰を受けた。行政相談委員とは総務大臣に委嘱を受け、市民の声を行政に伝達して解決を図る民間ボランティア。より身近で、些細な問題でも気兼ねなく相談できるのが利点。相談委員を12年間務め、今年度からは横浜市南部地区の行政相談委員会長としてまとめ役を担う。「どんなことでも聞いてほしい。行政との橋渡し役として地域住民のお役に立てれば」と意気込む。
○…平成4年に大阪府から転居してきてすぐ「港南区のことを知ろう」と、区をより良くしていくための提言を行う港南区民会議の運営に参加。これを皮切りに社会福祉や行政に関わる活動にも積極的に取り組んできた。その後、知人の推薦を受けて始めた相談委員。「はじめは漠然とした気持ちで引き受けました」と振り返るが、相談を受けるために法律など専門知識を勉強する機会も多く、自らを高めることにも繋がったという。今回の表彰を受けて区民会議の仲間により行われるという9月16日の祝賀会。「私はいいって言ったんだけど」と言いながらも嬉しそうにはにかむ。
○…徳島県出身。学校を卒業し、放送劇団で活動後アナウンサーになりたいという夢を叶えて、大阪府のラジオ会社へ。その経験から、話すことは得意だが「さんざん喋ったので今は聞く方に」。それでも話すことが好きで「相談者の話が終わる前に喋りだしそうになることもあった」と笑う。
○…私生活では現在認知症のサポートについて勉強中。夫の姉も認知症患者。認知症には周囲の理解と協力が必要であると感じ、誰でもなり得る病気だという認識を強く持つことが大切だと考えている。認知症患者との接し方についても、「聞く」ことが役に立っているという。「いつまでもサポートの側にいられたらいいな」。ゴーイングマイウェイを座右の銘に、自身が思う道を突き進んでいく。
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