神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2011年10月27日 エリアトップへ

創立100周年を迎えた桜岡小学校の校長 坂田 映子さん 横浜市在住 58歳

公開:2011年10月27日

  • LINE
  • hatena

歩み続けるたくましさ

 ○…桜岡小学校第26代校長として平成21年4月に着任し、創立100周年の節目を迎えた。その記念すべき年に発生した未曾有の大震災。かつて関東大震災で校舎が全壊した記録にふれる機会となり、歴史は繰り返すことを痛感。「子ども達が今後どんな逆境を迎えるか分からないけれど、それに負けず突き進む力をもつ子どもに育てたい」。願いを一層強くした。

 ○…教師を志したきっかけは中学生の頃に観た映画「サウンド・オブ・ミュージック」。家庭教師として子ども達に歌う喜びを教えたマリアの姿に憧れ、音楽教育の道を目指すようになった。教師になる夢を叶えると、さっそく児童を率いてNHK全国学校音楽コンクールに出場。校外でも横浜少年少女合唱団の指揮者を務めるなど、長年音楽教育に従事してきた。音楽を通じて子どもとふれあう様子はマリアそのもので、洋楽やポップスに慣れ親しむ現代っ子も、「叙情的な旋律の美しさが分かると、童謡や唱歌に戻ってくる」と語る表情が嬉しそうだ。

 ○…認知症の母にせがまれ、休みの日になるとピアノで奏でる「埴生の宿」と「オールド・ブラック・ジョー」。ともに海外の名曲で、戦時中だった女学校時代にこっそり口ずさんでいたものらしい。記憶が失われつつあるなか、「戦争の苦難をともに乗り越えてきた曲を、出ない声で一生懸命歌っている。多くのことを忘れてしまっているのに、昔を思い出して歌うのはすごい」。改めて音楽のもつ力を実感する日々だ。

 ○…統合校の初代校長を務めた前任校から一転して赴任した伝統校。周囲には昔ながらの家並みも残り、代々で卒業生という家庭も珍しくない。「児童が参加できる行事も多く、子ども達が地域に育てられている印象が強い学校」。1世紀におよぶ歴史の重みを感じつつ、「たくましく生き抜く力をもつ実力ある学校に育てたい」と、新たな歴史を刻み続けている。
 

港南区・栄区版の人物風土記最新6

松永 朋美さん

4月1日付で栄区長に就任した

松永 朋美さん

旭区在住 54歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

大窪 太郎さん

3月19日付で栄警察署長に就任した

大窪 太郎さん

鎌倉市在住 54歳

4月4日

竹内 一郎さん

能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

横浜市立大学附属病院勤務 51歳

3月28日

上野 誠也さん

横浜国立大学大学院の名誉教授で、無人探査機「SLIM」の月面着陸に貢献した

上野 誠也さん

66歳

3月21日

泉 秀明さん

設立50年を迎えた野庭団地第一自治会の会長を務める

泉 秀明さん

野庭町在住 68歳

3月7日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook