港南区工業会 「厳しい時代を連携で」 30周年で祝賀会
昭和56年に発足した港南区工業会(笠原節夫会長)が30周年を迎え、11月11日、中区山下町のローズホテル横浜で記念式典と祝賀会を開催した。来賓や会員など140人あまりが出席し、盛大に執り行われた。
港南区工業会は地域企業間の連携を強化し、工業の地位向上と地域社会の発展を目的に設立。横浜市とつながりを持ち、(社)横浜市工業会連合会(市工連)の会員として工業施策についての要望や提言を行うなどの活動をしている。また、東日本大震災の義援金として約200万円を仙台市のみやぎ工業会に届けるなどの支援を続けているほか、毎年1月に行われる港南区健康ランニング大会に協賛するなど地域活動も積極的だ。
一方、港南区工業会の特徴として、工業関係以外の企業も多く会員に名を連ねており、現在の会員数は区内企業を中心に115会員。会員同士がゴルフやカラオケなど趣味を楽しむコミュニティー部があり、部会の活動も活発だ。
祝賀会は大貫一幸港南区長や市工連の佐藤信夫会長、港南区選出議員などが来賓として出席。乾杯の音頭は横浜信用金庫の斎藤寿臣理事長が務めた。出席者は各テーブルで懇親を深めていたほか、ベリーダンスの余興などもあり、終始賑やかな会となった。
笠原会長は挨拶で、東日本大震災と円高にふれながら「ものづくりの企業があえいでいる」と話し、本紙の取材に対しても「デフレが続き、マーケットが縮小している中、会員企業の維持発展が難しくなっている」と厳しい見通しを示した。しかし「各社が持っているオンリーワンの技術を引き出しながら、工業会が培ってきた会員同士の連携で乗り切っていきたい」と決意を語った。また、笠原会長は「次の若い世代が自由に動ける組織にしていきたい」と話し、40周年に向けて一層の飛躍を誓っていた。
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