金網に替わり見通しがよくなったＴ字路
鎌倉街道に面する港南中学校のコンクリート製の外壁の一部が９月初め、金網に張り替えられた。これは、子ども達の安全を願う地域住民の長年の願いが結実したものだった―。
同中東側に走る道路はようやく車がすれ違える程度の幅ながら、抜け道として普段から交通量が多い場所。一方、同中を囲むコンクリート壁が視界を遮ることから鎌倉街道とのＴ字路は視界が悪く、「接触事故も少なくなかった」とある地域住民は話す。
この近隣には相武山小学校や南台小学校もあり、児童の姿も多い場所。同所で登下校時の見守り活動を続ける広地町内会（清水鐵夫会長）はかねてから「危険な場所」と問題視し、清水会長が10年以上前から各所へ相談を続けてきたという。
そして昨年４月に灘邊憲司校長が同中へ赴任後、地域の要望がついに実を結び始める。「地元住民からの要望も多く、確かに危険を感じた」と、同中は昨秋、Ｔ字路付近にある学校敷地内の木２本を伐採。しかし視界が大きく広がらず、今年７月には灘邊校長が横浜市教育委員会に工事予算を申請。これにより、Ｔ字路にかかるコンクリート壁を撤去し、見通しのよい金網に生まれ変わった。
清水会長は「子ども達を守りたいという地域の想いが形となった」と喜び、「子ども達はもちろん、見守り活動を行う高齢者にとってもよかった。学校の協力に感謝したい」と話していた。
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