港南区・栄区版 掲載号:2012年1月12日号
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区長インタビュー 「つながり育む1年に」 大貫区長に聞く今年の港南区政

「港南区から元気を発信していきましょう」
「港南区から元気を発信していきましょう」

 2012年の港南区政はどのように進めるのか。本紙では大貫一幸港南区長に対してインタビューを行った。大貫区長は昨年の東日本大震災にふれながら、地域の”つながり”を重視した区政運営を行う方針や区庁舎再整備、路線バス問題などを語った。(聞き手/本紙・佐藤信彦)

 ――昨年は3月11日に東日本大震災が発生するなど激動の1年間でした。

 「震災当日は帰宅困難者への緊急対応をはじめ、その後の停電対策や被災地からの避難者に対する相談・支援などを進めてきました。一方、地域の皆様には義援金など様々な場面でご協力いただきました。義援金の一部はひまわりが縁で交流を続けている宮城県大崎市(旧三本木町)にお届けすることができました。

 震災後を振り返ると、災害に対する危機意識の高まりを背景に、地域の自治会町内会の方々を中心に防災のあり方を検討されたのではないかと思います。例えば自治会町内会で『いっとき避難場所』の再確認をすることなど、実践的な訓練にその成果が生かされたのではないかと考えています。

 さらに電力不足による夏期の節電対策についても、ご家庭や事業所などのご協力により、目標を達成できました。昨年1年を表わす漢字は『絆』と言われていますが、港南区においても、特に近所にお住いの方々同士のつながりを強く感じた年であったと思います」

自助・共助の重要性

 ――区民の防災意識も高まったように思います。 

 「震災当日、停電で信号が消える中、下校時の小学生の見守り活動中だった人が歩行者を誘導したことや、高齢者宅を一軒一軒訪問したこと、親を一人で待っていた子どもを集会所で預かったことなど、様々な活動が地域でありました。震災を境に、防災における自助・共助の取り組みの重要性が一層明らかになったと思います。そこで、区連合町内会長連絡協議会と区災害対策本部が協働でリーフレット『港南区防災ガイド』を作成し、全世帯に配布したほか、『防災5箇条』を全自治会・町内会の掲示板に掲出しました。引き続き各地域では『隣近所の助け合い・顔の見える関係づくり』を大切にして、いっとき避難場所の選定や実践的な防災訓練をお願いします」

 ――震災・防災以外の取り組みについては。

 「震災・防災対策以外でも、地域の皆様の活動を支援し、地域が元気になる取り組み、高齢者支援、保育所待機児童対策、子育て支援、ふるさと意識を高める取り組みのほか、区役所窓口サービスの向上などにも積極的に取り組みました。各事業を進める中で、多くの区民の皆様のご協力をいただき、様々なご意見を頂戴し、そしていくつもの笑顔に出会えたことに感謝申し上げたいと思います」

新区庁舎は15年度に竣工 港南区から元気を発信


 ――2012年度から始まる区庁舎再整備の詳細は。

 「市では震災を踏まえ、災害対策本部となる区庁舎の耐震性確保を早期に実施することにしました。港南区庁舎については、現在の区役所駐車場用地(横浜刑務所跡地)に、区役所及び消防署を整備します。12・13年度に設計を行い、14年度に工事に着手、15年度内の竣工を予定しています。また、現区庁舎敷地には公会堂等を整備しますが、具体的な整備内容については今後検討してまいります」

元気な地域づくりを

 ――10年に行われた国勢調査で、区内人口の22・2%が65歳以上となり、高齢化が一層進みました。

 「高齢化が進む中で、今後ますます課題となるのが、高齢期の健康づくりや元気づくりです。地域の様々な活動の担い手の多くは65歳以上の方で、60歳代は地域では『若手』です。より多くの方に健康づくりや安心安全の活動などに参加していただくことで、元気な地域づくりを進めていきたいと思います。

 また、ひとり暮らし高齢者の見守りなども重要です。区内では野庭団地地区をモデル地区として、市が保有する75歳以上のひとり暮らし高齢者の個人情報を民生委員と地域包括支援センターに提供する取り組みを昨年11月より始めました。その個人情報を基に民生委員らが家を訪問し、近況や日常生活の困り事などを伺う事業なのですが、12年度に検証し、運用に問題がなければ、地域の拡大を考えています」

 ――今年1年で取り組むテーマを教えてください。

 「今年は『つながり はぐくむ ふるさと港南』をテーマとして取り組みたいと考えています。昨年は防災対策や地域の中での見守り意識の高まり、地域福祉保健計画地区別計画の推進などで、各地域の中での話し合いや顔の見える交流が進んだ年でした。このつながりを今年はさらに育み、つながりを広げ、また、より強いつながりとなるように区役所を挙げて地域と一緒に取り組む年にしたいと考えています」

 ――災害時の要援護者対策は。

 「安全で安心して住み続けられるように、災害時に援護が必要な方への対策に取り組みます。同居人がいれば問題がない高齢者、障害者、子どもについても、同居人が帰宅困難者になれば、要援護者となることが想定されます。区内すべての自治会町内会や民生委員の活動などをお聞きし、また、介護保険事業所や障害者施設と協力をして、広い意味で助け合えるような取り組み方針を作っていきたいと考えています」

待機児童は減少

 ――保育所の新設など待機児童対策は。

 「引き続き取り組んでいきます。現状では、特に待機児童の多い上大岡駅などの地域を中心に保育所の整備や幼稚園の預かり保育の拡充に努めてきました。土地の提供などのご協力もあり、上大岡駅周辺に3園が4月1日に新規開所するなどにより、受入枠が増えつつあります。また、昨年6月からは区役所内に保育コンシェルジュを配置し、入所希望者の話を伺いながら、各ご家庭に合った保育サービスを案内しています。その結果、区内の待機児童数は昨年10月1日時点で59人と一昨年同時期の166人と比べて大幅に減少しました。しかし、まだ整備を要する地域がありますので、引き続き保育所待機児童ゼロを目指して取り組みます」

 ――区内を走る路線バスに大きな動きがありました。

 「地域の重要な移動手段である路線バスですが、市営バス217系統の存廃問題は、地域の皆様の主体的な取り組みや沿線企業の協力もあり、詳細は調整中ながら、路線存続が決定しました。また、バス路線の新設を目指した日野ヶ丘地区では、昨年10月から12月に実証運行が行われ、こちらも地域の皆様の積極的な活動により、多くの乗客がいることが実証され、4月から本格運行の予定です。引き続き、地域の皆様にとって大事なバス路線が安全に確保されるよう、区としても全力で支援していきます」

 ――港南台に建設案が浮上している児童福祉施設(重症心身障害児施設・保育所)については。

 「横浜市全体の課題である重症心身障害児施設の不足解決および保育所待機児童対策として、港南台4丁目の市有地を整備候補地とし、所管するこども青少年局と共に隣接する地域の皆様に説明を行ってきました。引き続き、地域のご意見を頂きながら、丁寧に説明をしていきます」

 ――区民にメッセージを。

 「港南区を作っているのは、区民の皆さん一人ひとりです。これからますます重要になる『つながりづくり』がより一層地域で深まるように、できることから少しずつ始めてみましょう。地域の良さの再発見や生きがいづくり、健康づくりにもつながると思います。

 『明るく元気 ひまわりこうなん』を合言葉に、港南区から『元気』を発信していきましょう。区としても、地域の皆様と力を合わせて、課題に果敢に取り組む1年にしたいと考えております。昨年に引き続き、どうぞ御理解・御協力のほど、よろしくお願いします」
 

新区庁舎が建設される現在の区役所駐車場
新区庁舎が建設される現在の区役所駐車場

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