2月1日に開所する芹が谷地域ケアプラザ所長に就任した 養安(ようあん)理恵さん 泉区在住 55歳
主婦から福祉の道へ20年
○…「地域の意見を取り入れ、地域の特性を生かした施設に成長していきたい」。2月1日に開所する芹が谷地域ケアプラザの所長に就任。開所前だが近隣住民へのあいさつ周り、施設見学の受け入れなど地域交流をすでに始めている。
○…実は元々福祉に興味があったわけではない。3人の子どもの子育てがひと段落したのを機に、パートで働くことを考えていたころ、地域の回覧板でたまたま高齢者施設の事務の募集を発見。「引っ越してきた家のローン返済の足しになればと思って。どんな仕事でも良かった」。何の気なしに足を踏み入れた福祉の世界。ミーティングでは耳慣れない専門用語が飛び交い、はじめのうちは周囲に質問していたが、次第に「分からないことがあるのは悔しいから」と独学で勉強を開始。そしてヘルパー2級を皮切りに、介護福祉士や社会福祉士など次々と資格を取得。「勉強しているうちに自然とあとからついてきた」と何でもないように笑いながら、約20年の福祉人生を振り返る。
○…介助を通じて「高齢者も友人と喧嘩したり恋愛したり、私たちと何も変わらない」と気が付いた。無意識に抱いていた高齢者への先入観がなくなり、これをきっかけに福祉へ興味を持った。排泄の介助から最期を看取るまでを経験し、ショックを受けることもあったが嫌だと思うことはなかったという。「幼児も大人も高齢者もどんな人でも、人間は言葉が無くてもコミュニケーションを通じて理解しあえる」と実感。「福祉の魅力は人と接すること。私は人と接するのが好きなんだと思う」と人懐こい笑顔ではにかむ。
○…ケアプラザの果たす役割は「地域住民同士の顔の見えるつながりづくりを手伝うこと」だと考えている。「いろいろな世代の人が、ここに来れば誰かに会える、何かができる場所にしたい」。ケアプラザを舞台にした人と人とのつながりづくりに意欲を燃やす。
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