つるし雛を釜石に 日下の3団体が寄贈
日下地域で活動する「ももの会」(野島百合子代表)、「やよい会」(鈴木貞子代表)、「姫うさぎ」(遠藤ミツ代表)が、自ら制作したつるし雛を岩手県釜石市の仮設住宅に贈った。3団体は「つるし雛を見て、少しでも和んでもらえたら」と思いを語っている。
つるし雛は伊豆の稲取地方に伝わるつるし飾りで、子どもの成長や無病息災を祈念して手作りするもの。3団体は活動拠点としている日下地域ケアプラザの提案もあって、被災地への寄贈に至ったという。
今回は1団体ごとにつるし雛と桃飾りの2さげを制作。つるし雛1さげには15個の飾りがあり、1個あたり制作には3時間程度かかるため、3団体がそれぞれ手分けし、また、近隣住民の手伝いもあって完成させたものだという。
制作した計6さげのつるし雛と桃飾りは2月14日、同ケアプラザが横浜市社会福祉協議会を通じてつながりのある釜石市社会福祉協議会の「生活ご安心センター」に贈った。届けられたつるし雛は、市内64カ所にある仮設住宅のいずれかの談話室に展示される予定だ。
つるし雛制作の指導をしている「ももの会」の野島代表は、「つるし雛は子どもの成長を願って心を込めて一針ひとはり作るもの。仮設住宅の方が少しでも見に来てくれて、その思いを共有し、和んでもらえたら」と話している。
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