ドイツ南部にあるシュヴェービッシュ・グミュント・フリーヴァルドルフ学校の室内合唱団が4月7日、芹が谷南小学校でミニコンサートを開催したほか、地域住民との交流を楽しんだ。
今回の企画は、同室内合唱団を率いるヴァルター・ヨハネス・ベック氏が10年来の交流を続ける東京の合唱団に、同小PTAコーラス同好会メンバーの志津木美貴さんが所属していることが縁で実現した。来日の主目的は14日に都内の教会で開催された演奏会の出演だったが、同室内合唱団は高校生で構成されていることから、「音楽を通じて世界と交流するのは学校のコンセプト。日本の児童生徒と会いたい」とベック氏が希望したという。
当日は同小の児童有志や同好会が参加し、計4曲を披露。その後、同室内合唱団がドイツ国内の大会で優勝を納めた美声を体育館に響かせると、観客から大きな拍手が沸き起こった。最後は同好会がドイツ語で練習を重ねてきたウェルナー作曲の「野ばら」で共演。同好会の本庄洋子さんは「巻き舌で歌うのが難しかったけれど、貴重な体験になった」と、合唱を通じた国際交流について感想を話した。
フリーヴァルドルフ学校は幼稚園から高校までの一貫教育を行っており、ベック氏は「機会があれば、今度は小中学生も連れて来たい」と話すなど、コンサートの成功に満足した様子。合唱団メンバーのリア・エルビンさんも「児童の歌った『さくらさくら』が素晴らしかった。本当に良い経験をした」と興奮気味に振り返っていたほか、児童の歌った曲を気に入り、楽譜を求める光景も見られた。
お花見も堪能
コンサート終了後、同室内合唱団は近くのバス停まで徒歩で向かう途中、ちょうど満開を迎えた付近の桜並木を観賞。すると、たまたまそこでさくら祭を開催していた芹が谷団地自治会の誘いを受け、なかにはさっそく靴を脱いでブルーシートに正座し、輪に加わるメンバーの姿も。ジュースや焼き鳥も振る舞われ、思いがけず日本の文化を堪能することになった。
さらに、祭の手伝いをしていた同自治会のシルバークラブ「明和会」による男声合唱団「芹谷グリークラブ」が、唱歌「箱根八里」を披露。次第に他の参加者も巻き込んだ大合唱となり、メンバー達は互いに顔を見合わせながら、歌による歓迎ムードに大いに感激していたようだった。
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