5月10日に最戸の神奈川県戦没者慰霊堂で予定されていた神奈川県戦没者追悼式は、開式1時間前から降り出した雷雨により中止となった。これは主催者の神奈川県が安全面を配慮して決定したもので、当日は戦没者に対する黙祷と、遺族援護事業功労者17人に対する表彰のみが実施された。
受賞者の小野光明さん(戸塚区在住・82歳)は、太平洋戦争で実兄を亡くした。「兄はなぜ死んだのかと今も涙がでる。戦争は想像以上に悲惨で、絶対やってはいけない」。現在は戦没者遺族会戸塚支部の副会長を務め、「戦争体験者の話を後世に伝えることは我々の義務」と毎月定例会を開催するなど活動に励んでいるという。
当日は県内各地から約1200人が参列。会員25人で来場した秦野市遺族会の石井昇会長は、「こういう方(戦没者)がいたから豊かな現在がある。英霊を顕彰するために毎年参列している」と話した。また、高齢化で会員数も減少傾向にあるが、「遺族会内の活動だけでなく、皆が平和への共通認識をもってもらえるように、戦争を知らない世代にもその大切さを訴えていく」と意気込んでいた。
|
<PR>
港南区・栄区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>