県政報告 就業支援の提言が実現 民主党 県議会議員 うらみち健一
2月に開催された神奈川県議会本会議の一般質問で、「若年層における非正規雇用者への就業支援」について黒岩祐治県知事に提言したことは本紙4月5日号でもご報告させていただきましたが、これがさっそく実現しました。
具体的には、フリーターや派遣労働者など若年層の非正規雇用者へよりきめ細やかな就業支援を提供していくために、彼らが求める支援策の内容を直接本人達から聞く場を設けるべきというものです。
その理由は、非正規雇用が長期化している若年層に県の支援が十分に行き届いていないと感じること、また全国で1700万人に上る非正規雇用者のうち、若年層の伸び率が特に拡大しているためです。
この提言に対して県は5月21日、県庁で行われた黒岩知事と県民の意見交換の場「対話の広場」を「『若者の働き方を考える』〜非正規雇用を中心として〜」と題して開催したのです。
そして迎えた当日は平日の夕方にも関わらず、県内から多くの方が参加。日々葛藤しながら正規雇用を目指して頑張る若者の想い、高校の校長や教職員からは進路に役立つ取り組みや卒業生の進路状況について報告があるなど、雇用問題の実態に関する生の声を聞く貴重な機会となりました。
若年層に急増
総務省統計局の調査によれば、アルバイトや契約社員、派遣社員などの非正規雇用者の割合は、1990年代後半から若年層に急増しています。例えば25歳から34歳女性でみると、91年の約25%から2011年には約40%、同じく男性では約2・5%から約15%に増加しています。
また、就業形態と有配偶率の関係も顕著です。正社員が約60%であるのに対し、パートやアルバイト、派遣社員は約20%にとどまっています(09年・労働政策研究・研修機構調べ)。
雇用問題は一筋縄で解決できるものではありません。しかし、労働・雇用問題は私のライフワークと捉え、人材ビジネス業界に長年携わってきた知識と経験を活かしながら引き続き取り組んでまいります。
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