港南区・栄区版 掲載号:2012年7月19日号
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指で読む絵本を絶賛 林市長が区内団体を訪問

社会

作品の手触り感に感嘆する林市長
作品の手触り感に感嘆する林市長

 視覚障害児のための絵本作りを行うボランティアグループ「あじさいの会」(山本京子代表)を林文子横浜市長が7月12日に訪問し、市内で活躍する団体やグループと懇談する「ぬくもりトーク」を実施した。

 同会は1992年に港南区社会福祉協議会などが主催した「さわる絵本講座」の受講者が発足し、現在は23人の会員が所属。月2回の活動では、より本物に近い手触り感を表現するために、フェルトや皮、壁紙など触感の異なるさまざまな素材を駆使して視覚障害児が指で読める立体的な絵本を制作し、完成品は横浜市立盲特別支援学校などに教材として寄贈している。

 林市長は同会の主な活動場所である港南区福祉保健活動拠点で制作作業を見学後、「視覚障害児のための絵本を制作する中で感じる難しさと喜び」をテーマに、10人の会員と約1時間にわたり懇談。終始和やかな雰囲気の中、会員は日頃の活動について紹介した。

 このなかで会員らは、「いくら見た目が素敵でも、触るだけでそれが何であるか分からなければ意味がなく、目が見えない苦労を改めて実感した。せっかく凝って作っても、盲学校の先生からもっとシンプルな方が良いと言われてしまうこともあった」と制作の難しさを説明。また、納期にあわせて約3カ月間で2冊のペースで作るのは忙しく、「趣味の感覚ではなかなか続けられるものではない」とも。

 その一方、会の長所は制作中に困っている人がいれば互いに自然と助け合える雰囲気。皆で協力して一冊の絵本を作り上げるため、「会員の心がすれ違ってしまうと、絶対に良いものはできない」と話した。

 数々の作品を指で触りながらじっくりと眺めた林市長は、「すべて手作りでコピーできないもの。すごい価値。皆さんで心を寄せて作り、それが子ども達に届くのもすばらしい」と絶賛。また、こうした活動が世間ではあまり知られていないという事実を知り、「私も含めて皆が実感していかなければ」と述べた。

 山本代表は「今回のチャンスを通じ、視覚障害児がこうした教材を使って勉強していることをより多くの人に知ってもらえたら嬉しい」と感想を話し、「絵本づくりを通じて、視覚障害児と楽しみやときめきを共有していきたい」と、活動意欲を高めたようだった。
 

和やかな雰囲気のなかで懇談
和やかな雰囲気のなかで懇談

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