衆議院の任期が1年を切った。政界は衆議院の解散・総選挙へ向けた駆け引きが続いている。神奈川2区(西区、南区、港南区)では、9月10日現在で現職2人と新人1人の3人が出馬に向けた準備を進めている。 9月10日起稿
民主党が政権交代を成し遂げた2009年の衆院選。2区は3人が立候補し、自民党の菅義偉氏(63)が民主党の三村和也氏(37)を僅差で破り、5度目の当選を果たした。三村氏は比例代表で復活当選した。
6期目を目指す菅氏。下野後は、党の国会対策副委員長を務め、現在は組織運動本部長を務める。年初から「今年中に選挙がある」と語り、準備を進めてきた。自民党総裁選(14日告示、26日投開票)では、菅氏が総務相時の首相だった安倍晋三氏の支持を表明。民主党の政権運営を「誤った政治主導」と批判し、「安倍内閣でやり残した安全保障の問題や憲法改正に取り組みたい」としている。
経済産業省、防衛省出身の三村氏は、事業仕分けの仕分け人として特別会計改革を実施したほか、外交安全保障調査会事務局次長として「防衛計画の大綱」素案を作成するなど実績を積んできた。今後は自らが制度設計を行った共通番号(マイナンバー)法案の成立に意欲を見せる。民主党代表選(21日投開票)では、細野豪志氏の擁立を目指すも実現せず、10日現在で態度を明らかにしていない。
前回の衆院選でも新人が出馬した共産党は3月、党神奈川2区国政対策委員長の児玉俊明氏(50)の擁立を決めた。横浜建設労働組合事務局(現横浜建設一般労働組合)、党横浜中央地区委員会に勤務。昨年4月、12月の市議選に磯子区から出馬し、いずれも落選している。児玉氏は「大型公共事業を削減し、大企業や富裕層に対する税制優遇を改め、増税をストップさせたい」と訴えている。
みんなの党は県内全選挙区で候補者擁立の意向を示すが、2区内の同党市議は「何も分からない」という。また、橋下徹大阪市長が代表の日本維新の会が候補擁立の動きを見せれば、事態が大きく動く可能性もある。
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