神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2012年11月1日 エリアトップへ

准看護師停止問題 県方針に波紋広がる 市内でも賛否両論の声

公開:2012年11月1日

  • LINE
  • hatena

 神奈川県が6月に出した准看護師の養成停止の方針について、外部有識者検討会は9月27日に第二次報告を発表。関係団体から様々な意見が出るなか、県内の准看護師のうち約35%が働く横浜市の現状を追った。

6人に1人が准看護師

 県の統計によると、横浜市内で働く看護師と准看護師の合計は2万4910人(2010年)。准看護師は4026人で、およそ6人に1人が准看護師という計算になる。病院や一般診療所のほか、介護・福祉の現場でも多くの准看護師が働いている。

 横浜市内では看護職員不足が長年の懸案だ。市が12年6月に行った調査では、市内109病院のうち、採用目標に足りなかった人数は187人だが、理想とする看護職員数までは更に868人と、看護職員のニーズは依然として高い。

「拙速」議論にとまどい

 今回の県の方針に対して横浜市医師会は「拙速すぎる。将来的には様々な議論があるべきだが、現状で地域医療を支える准看護師の養成を直ちに停止すべきでない」と反論する。横浜市病院協会も「看護師不足解消のために看護学校の定員増や、准看護師から看護師への移行制度を整えてから話を進めるべき」と話す。

 一方で、神奈川県看護協会は「国でもずっと議論されている通り、より高度で専門化する医療の現場では、2年間で養成する准看護師では対応しきれない。働きながら看護師の資格が取れる仕組みなどを考えながら看護師不足を解消していくことが大切」と訴える。

市「不足解消が第一」

 准看護師は介護や福祉施設でのニーズも高い。市内の特別養護老人ホームを運営する事業者でつくる横浜市福祉事業経営者会は「現状では看護師がなかなか福祉施設に来てもらえず、准看護師が重要。養成停止なら、現在の看護師の配置基準等を見直してもらわないと厳しい」と話す。横浜市は「市としては看護師・准看護師に関わらず不足解消が第一。今後も県や各団体と協力して、看護職員の確保に努めたい」としている。

 県の検討会は12月をめどに最終報告を提出する。各方面から様々な声があがる中、市民の命と生活にとっても大きな問題だけに、今後の議論が注目される。
 

港南区・栄区版のトップニュース最新6

名所復活へ桜2本植樹

栄土木事務所

名所復活へ桜2本植樹

本郷台小児童ら協力

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

初のソロアルバムを発売

笹下中出身ラッパー

初のソロアルバムを発売

Mummy-Dさん「上大岡は原点」

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月21日

初の焼きそば大会

港南区商連

初の焼きそば大会

16日(土)11時上永谷駅前で

3月14日

子宮頸がん対策に新検診

横浜市

子宮頸がん対策に新検診

HPV検査導入へ

3月14日

横浜しだれ桜の寺「普門院」樹木葬墓地

ご家族ご夫婦だけの区画 庭園型永代供養墓苑 0120-426-350

https://www.youtube.com/watch?v=YEcUswIppIk

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook