芹南小 読み聞かせ続け10年 ボランティアが活動中
横浜市立芹が谷南小学校で活動する読み聞かせボランティア(平井陽子代表)が活動開始から10年目を迎えた。読書週間に合わせ、11月7日には児童を前に体育館で読み聞かせ会を開催するなど、子どもたちが本を好きになってくれるように努力を続けている。
同小は毎週水曜日の朝8時20分から35分までを国語の学習の一環として「朝読書の時間」と定めている。読み聞かせボランティアはその時間の中で1年・2年・3年生には毎週、4年・5年・6年生には月に1度読み聞かせを実施している。
活動のスタートは2003年度。当時のPTAが近隣の小学校で読み聞かせが行われていることを聞き、同小でも始めたのがきっかけだ。PTAを中心に代々この活動は受け継がれ、現在は地域住民なども含め、25人が参加している。
年に1度、体育館で読み聞かせ会を行うのも活動当初から。当初は読み手2人が舞台上のイスに座って絵本を読むスタイルだったが、今は大型スクリーンに絵本を映し出し、BGMや効果音を入れるなど工夫している。今年の作品は「でんせつの きょだいあんまんを はこべ」(作/サトシン・絵/よしながこうたく)。アリが巨大なあんまんを運ぶストーリーを五十嵐聡さんが読み終わると、児童は拍手をして喜んでいた。平井代表によると、読み聞かせ会は効果音など音と話を合わせるのが難しく、夏休み前に本を選定してからは丁寧に準備を進めてきたという。
平井代表は「読み聞かせをすると、子どもは本に興味を持ってくれる。本に親しんでもらえる」とそのやりがいを語る。また、学習の基本、人間形成の基盤として読書を位置づけている同小の酒井貴志校長は「ボランティアの皆さんが子どもの読書環境を整えてくれている。子どもたちも毎週水曜日を楽しみにしている」と話している。
読み聞かせの効果音として和太鼓を叩き、手伝った6年生の久松里穂さんや、2年生の田口新得誼(あらえぎ)君、飯本愛梨さんは「面白かった」と口を揃え、飯本さんは「あんまり本を読んでいないけど、本を読みたくなった」と感想を話していた。
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