港南防犯指導員連絡協議会会長など、様々な地域活動に尽力した 小和口 功さん 下永谷在住 81歳
「人生は感謝、人に感謝」
○…港南防犯指導員連絡協議会会長を今年3月まで務め、警察から団体として警察本部長褒章、個人としては感謝状を受けた。「ありがたい。防犯指導員の皆さんの協力のおかげ。皆さんに感謝している」と頬を緩めて語る。
○…15年前に定年を迎えた際、今まで様々な人たちから親切にしてもらった恩返しにと始めた地域活動。下永谷地区社会福祉協議会の会長をはじめ、多くの要職に就いてきた。防犯指導員としても、防犯寺子屋や防犯パトロールに尽力。安全・安心まちづくりを推進するために、ビラ配りなどの活動を行った。連絡協議会会長としても、様々な活動を取りまとめてきた。そんな中、一昨年にはがんを患い、4カ月程入院も経験。迷惑になるからと地域活動から退こうとしたが、「必ず良くなるから、がんばれ」と、共に活動する多くの仲間から激励を受けた。その激励に感動と感謝を覚え、「もう一度、みんなと活動を」と、がんを克服。今では「希望を捨てなければがんは治る。今、私が元気なことが他の人を勇気づけている」と笑顔を見せる。
○…満州生まれ。日本に引き揚げてきた戦後すぐに父を亡くし、6人兄弟の長男として一家を支えた。定時制の高校を卒業し、大学にも進学。「学校に通いながら、働きながら、仕送りをしながら、お酒も飲んだ」と語る。苦労した時代に多くの親切に触れ、「人生は感謝、人に感謝」と話し、色々な場面で感謝を伝えることを忘れない。その想いは、年々強くなってきたともいう。
○…地域の役職はすべて退き、後進にバトンを渡すつもりだという。今の楽しみは、初孫の成長を見守ること。今春から小学生になるにあたり、ランドセルをプレゼント。孫の話題になると自然と目尻が下がる。また、今後やりたいこととして、「1人旅がしたい。行先も決めず、各駅電車でぶらりとどこか遠くに行きたい」とまだ見ぬ風景に想いを巡らせた。
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