小学生の女子バレーボールチーム「港南台ジュニアバレーボールクラブ」(加藤まゆみ監督)は、6月に開催された第33回全日本バレーボール小学生大会神奈川県大会で初優勝し、8月13日から東京体育館などで行われる全国大会に神奈川約130チームを代表して初出場する。
2005年から活動する港南台ジュニア。創部のきっかけは、当時港南台に小学生のバレーボールクラブがなかったことだという。
当初の活動は週に1回。活動方針も「楽しくバレーボールをやろう」というものだった。しかし、08年頃を境に、勝つことの喜びを知った子どもたちとその保護者は、次第に活動を活発化させていった。
メンバーは6年生から1年生まで20人。普段は港南台第一小の体育館で、週4日練習を行っており、全国大会を目前に控えた現在は、月曜以外の週6日練習に励む。練習は厳しく、練習だからといった妥協はしない。また、加藤監督の「バレーボールが強いのは嬉しいけど、それ以上に人間としてもきちんとしてほしい」という思いから、プレー以外にも、あいさつや礼儀、周囲への気配りなども徹底している。当初は港南台在住の児童がほとんどだったが、現在は栄区・磯子区・金沢区のほか、鎌倉市からも児童が集まっている。
大きな声ではつらつと
港南台ジュニアのバレーボールは「拾って繋いで勝つバレー」。絶対的エースは不在だが、レシーブをとにかく落とさないことが強み。また、精神的に強く、県大会の決勝では1セットを先取されたが、2セットを連取して逆転で初優勝を決めたように、諦めず逆転することも多い。さらに、普段の練習からとにかく声を出すことを徹底。ほかのチームから「1番声が出て、1番元気があるチーム」と言われているという。
初の大舞台へ
全国大会を目前に控え、キャプテンの石山実怜さん(洋光台第二小6年)は「1人ひとりが周りに感動を与えられるようなプレーをしたい。全員で心を1つにして日本一目指して頑張りたい」と話す。チームメートからキープレーヤーに挙げられた小倉実夏さん(鎌倉市立小坂小6年)は「どんなスパイカーのボールでも絶対に上げます」と話し、加藤監督が「チームの精神的支柱」と評す有安琴葉さん(港南台第二小4年)は「今までやってきたことを全部出しきって、日本一のレシーバーになりたい」と抱負を語っていた。さらに「たくさんの人たちに応援してもらっていること、支えてもらっていることに感謝してがんばりたい」と口ぐちに話していた。
加藤監督は「初の全国大会でやってみないとわからないけれど、普段通りできれば結果はついてくると思うので、子どもたちの力が出せればいい」と期待を込めて話していた。
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